Episode : 06 ページ6
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なんだかんだで会場についた。
整理券を出して、中に入る。
ユリ「やぁ〜ん、緊張してきたぁ〜」
『なぜ?』
ユリ「だってぇ、画面の中の人が目の前に……♡」
『いやわからん、全くわからん』
ガヤガヤ、キャーキャーと
甲高い声が会場一面に響きわたっていた。
ユリ「先輩、100人目?!え?」
『なに?何か変?』
ユリ「いや、
今日のサイン会100人限定なんです。
その100人目がまさか先輩だったなんてぇ〜」
『あー、きっとチケットも察したんだろう。
面倒と思ってる奴は後方にって』
ユリ「はぁ〜あたし30番目だから緊張するぅ」
『もはや、聞いてないよね』
【 まもなく、BTSサイン会を始めます。】
いきなり、いや、本当にいきなり
アナウンスが流れて
流れた瞬間に、
よくわかんない7人の男がぞろぞろと
ステージに上がった。
さっきまでの会場一面キャーキャー声は
倍にデカくなって耳の鼓膜が破れるかと焦った。
ステージに用意されていたイスに
7人が座ると
1番であろう人から順番に流れ作業のように
次から次へとステージに上がっていった。
『この光景、何か笑えるwww』
ステージの後方からステージ前方を見ると
連なった人が続々と次から次へと進んでるのをみて
『人気ラーメン店の出待ちみたい笑』
なんて、1人で笑ってたら
よくわかんない制服着たガールが
「あの人、頭大丈夫かな?」とか言ってたから
『平常運行しておるよ、ガール!』
と言い返すと
「いや、多分ネジ落とした系だわあれは」
なんて、ボソボソ言いながら
ステージに向かっていった。
きっと聞こえないぐらいの声で
言ってるつもりだったかもだけど
生まれつき地獄耳のあたしには
聞こえちゃうから困っちゃう♡♡
『あ、ユリだ!!』
ステージに上がる後輩が見えた。
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作者名:HANHAN | 作成日時:2019年8月3日 22時