キミといっしょ。【短編集】 (ページ1)

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めんどくさい日（ Chaka ）ページ1

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なにもかもめんどくさくなる日って、たまにある。

『あ～、つかれた…』

週初めの月曜日でも、明日が休みの金曜日でもない、

週のど真ん中、水曜日。

中休み中だるみの今日は、特別疲れていた。

朝一番で発覚した後輩のミス。

一見小さなミスだったけど、
放置すれば大きなミスに繋がるミスだった。

上司にキツめに叱られ、落ち込んだ後輩にフォローを入れながら作業を手伝った午前中。

一息つこうと思ったお昼休み、近くのお気に入りのカフェでランチをしようと向かったら、苦手な同期に捕まり、一緒にお昼を過ごすことに。

会社に戻ってからも、午前中後回しにした仕事に追われ、なんとか、定時を少しすぎたぐらいの時間に退勤できた。

なんでもない水曜日。
ただ少しツイていなかっただけ。

最近寒くなってきて、冷たくなった外気にイライラするぐらい、今日の私はめんどくさい。

はやくご飯を作らないと、海斗が帰ってきてしまう。

頭では分かっているのに、体はソファーに縫い付けられたかのように動かない。

めんどくさいな…。

今日はもうテキトーでいいかなあ…。

なんて考えながら、ぼーっとテキトーにつけたテレビを見る。

幸い、うちの彼氏は手抜き料理を出されたとしても
文句を言ってくるような細かい男じゃない。

テキトーな料理…

それすらも思いつかない鈍ったあたまを必死に回転させようとするも、今日はもう動きません、と言われたように働かない。

そうこうしているうちに、玄関の方で
ガチャっと扉の開く音が聞こえた。

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