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(ドンピシャ視点)
0時回ると、
Aタイム。
毎日数分だけでも電話するのが日課。
「もーしもーし。Aちゃーん?」
『せいじ?』
「もう家着いた?」
『まだ。外だよ。せーじは?』
「俺ぇ?今さっき雑談終わったとこ?聴いてた?」
『ごめん。今日、ちょっとマッハで仕事捌いてたわ。すめん。』
「……」
『怒った?』
「んなわけー!!許すに決まっとろうー!!」
電話越しに、Aの笑い声が聞こえた。
なんだかんだ、
俺がアホな事しても、言っても笑ってくれる。
きっとカワイイ顔して笑ってんだろな。て思う。
「A…?」
『ん?』
「好き…会いたい…。」
『せいじ…。私も会いたい…大好き。』
正直、泣きそうになる。
こんなに会えなくて、
相手のことばっか考える恋愛なんて
学生ん時以来だった。
俺だって、配信もあるしなんだかんだ忙しいし、
Aのスケジュールを考えると
ホントに会える時間なんて0だったりする。
だから、
次に会える時は
目一杯Aを甘やかして、2人でダラダラ過ごして、
イチャイチャして…
そればっか考えてる。そう、今だって。
夜の公園、
とりあえず缶ビールを買いに外へ行く。
とりあえず、Aとおんなじ空気を吸いたくって、
家にいるとどうしても悶々としちゃうから…
『ね、せいじ。』
「ん?」
『ビール美味し?』
「ん、んまいよ。」
『一口、ちょーだい?』
「へ?」
その言葉と同時に肩を叩かれる。
ビックリして後ろを振り返ると
Aがニヤニヤしながら、
俺の肩に手を置いて後ろに立っていた。
「A!」
「へへ。来ちゃった。」
少し照れながら微笑むAを俺は思わず抱きしめた。
「ビール溢れちゃったよ。」
「いーよ!全然構わんわ!」
そんなサプライズ、
ホントは、俺がするヤツじゃん。
俺が馬鹿野郎じゃん。
男前かよー。
「せいじー。そんなに私に会いたかった?」
「当たり前だよー。おかげで、マジで何にも手に付かなかったじゃん。」
「しょーがない野郎だなー。」
そういうと、Aは俺のおでこにキスをする。
お返しと言わんばかりに
Aの唇に俺からキスをする。
会えなかった
触れれなかった時間を埋めるために、
今から、二人だけで過ごしてやる
「今日は、CoDでせいじくんをフルボッコだなあ…」
「やめとけ、やめとけー!!」
(無駄に男前で、
少しイカれたステキな君は、
今夜、俺に魔法を投げた。)
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作者名:たそんたそ | 作成日時:2018年8月9日 2時