検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:5,429 hit

3 ページ3

(ドンピシャ視点)

0時回ると、
Aタイム。
毎日数分だけでも電話するのが日課。

「もーしもーし。Aちゃーん?」

『せいじ?』

「もう家着いた?」

『まだ。外だよ。せーじは?』

「俺ぇ?今さっき雑談終わったとこ?聴いてた?」

『ごめん。今日、ちょっとマッハで仕事捌いてたわ。すめん。』

「……」

『怒った?』

「んなわけー!!許すに決まっとろうー!!」

電話越しに、Aの笑い声が聞こえた。

なんだかんだ、
俺がアホな事しても、言っても笑ってくれる。
きっとカワイイ顔して笑ってんだろな。て思う。

「A…?」

『ん?』

「好き…会いたい…。」

『せいじ…。私も会いたい…大好き。』

正直、泣きそうになる。

こんなに会えなくて、
相手のことばっか考える恋愛なんて
学生ん時以来だった。

俺だって、配信もあるしなんだかんだ忙しいし、
Aのスケジュールを考えると
ホントに会える時間なんて0だったりする。

だから、
次に会える時は
目一杯Aを甘やかして、2人でダラダラ過ごして、
イチャイチャして…
そればっか考えてる。そう、今だって。


夜の公園、

とりあえず缶ビールを買いに外へ行く。
とりあえず、Aとおんなじ空気を吸いたくって、
家にいるとどうしても悶々としちゃうから…

『ね、せいじ。』

「ん?」

『ビール美味し?』

「ん、んまいよ。」

『一口、ちょーだい?』

「へ?」

その言葉と同時に肩を叩かれる。

ビックリして後ろを振り返ると
Aがニヤニヤしながら、
俺の肩に手を置いて後ろに立っていた。

「A!」

「へへ。来ちゃった。」

少し照れながら微笑むAを俺は思わず抱きしめた。

「ビール溢れちゃったよ。」

「いーよ!全然構わんわ!」

そんなサプライズ、
ホントは、俺がするヤツじゃん。
俺が馬鹿野郎じゃん。
男前かよー。

「せいじー。そんなに私に会いたかった?」

「当たり前だよー。おかげで、マジで何にも手に付かなかったじゃん。」

「しょーがない野郎だなー。」

そういうと、Aは俺のおでこにキスをする。
お返しと言わんばかりに
Aの唇に俺からキスをする。

会えなかった
触れれなかった時間を埋めるために、
今から、二人だけで過ごしてやる

「今日は、CoDでせいじくんをフルボッコだなあ…」

「やめとけ、やめとけー!!」




(無駄に男前で、
少しイカれたステキな君は、
今夜、俺に魔法を投げた。)

後書き→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:三人称 , ドンピシャ , 3ns   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たそんたそ | 作成日時:2018年8月9日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。