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(ドンピシャ視点)
平日の昼間。
急な休みを満喫してやろう!と意気込み。
寝ても届く範囲にお菓子や飲み物をスタンバイ。
PS4のコントローラーを握り、
配信もせず好きなゲームをやる!
なんつー至福の時間!!
「このゲーム、
配信するんは何かちゃうんだよなー。」
独り言で、エセ関西弁をぼやき。
一人でニヤつきながら、休日絶賛満喫中。
しばらく見てなかった携帯の着信。
通知に目をやると、アイツからのLINE。
『せーじ。』
『ヒマだぞ。おい。』
『相手しろ。』
(ふざけたスタンプ)
送り主は、三人称の誰かでも、男友達でもない。
彼女という名の親友代表Aだ。
【仕事ちゅーじゃん。】
『そだよ。ちょい休憩中。』
Aの仕事は多忙だ。
割と小さな個人事務所で、
WEBデザイナーをしているそうだ。
平気で徹夜で会社に泊まりこんだりする。
ぶっちゃけ、
ここ1ヶ月会ってもないし、まともに家にも帰ってないらしい。
【ムリすんなよーい。】
かわいいめのゆるキャラスタンプで返す。
すると、アホみたいなスタンプだけ返ってきて、
思わず、ニヤついてしまう。
正直、毎日なんだかんだしてるし、
会わなくても全然大丈夫だと思ってた。
でも、ふと寝る前とか
≪何してんだろう≫
≪飯食ってるかなあ。≫
≪てか、ちゃんと寝れてんのかな≫
とか、
もっと言えばそういう事とか考えちゃって、
やっぱ自分寂しいんだなあ。
と改めて思ったりする。
座右の名は“男に負けない”なAは、
マジで、俺どころか肉親にも頼らないヤツで、
体調が悪くても誰にも訴えないで、
病院に担ぎこまれることだって両手で数える位ある。
たまに、
誰かが気を付けてあげないと死ぬんじゃねーかって思う。
イカれたカワイイ彼女だ。
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作者名:たそんたそ | 作成日時:2018年8月9日 2時