本当の顔 (ページ36)

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亮side

丸から仕事で褒められたって連絡が来て、思わず頬が緩む。

あの時村上さんから頼まれたことが少しでも効果があって、俺も役に立てたんやなって思ったらやっぱり嬉しいもんやな

横｢錦戸、ちょっとええか｣

亮｢はい｣

横山くんに呼ばれて、部屋へ行けば

横｢急にすまんな。雛がなこの前のことお礼言いたいって来てな｣

雛｢ホンマに色々ありがとう｣

亮｢いや、俺は特別なことは何も｣

雛｢それがホンマによかったんやと思う。丸のやつなかなかの拗らせ具合やろ？｣

苦笑しながら話す村上さんに俺も思わず苦笑い
丸の拗らせ具合は何となく分かる気がするからな

雛｢これからも丸と仲良くしてもらえると助かります｣

頭を下げられるから慌てて

亮｢そんなことしなくても……丸とは友達やと思ってます｣

雛｢ホンマにありがとう｣

横｢よかったな｣

雛｢あぁ｣

２人の表情は何だかとても穏やかで俺まで心が穏やかになる

亮｢それじゃあ、俺はこの辺で｣

横｢どっくん、ありがとうな｣

亮｢うん｣

やっぱり感謝されるんは嬉しいなって思いながら帰ると章ちゃんがニヤニヤしながら近付いてきた

安｢亮は最近どうなん？｣

亮｢どうって？｣

安｢そんなん丸山さんとのことに決まってるやーん｣

亮｢せやから、何もないって｣