僕はキミが好き５

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大倉side

先輩になった丸ちゃんはいつも嬉しそうに話す

それでも俺は笑顔で頷く


ホンマは泣きたかった
けど泣き顔なんて見たくないやろうって思ったから、あなたに悲しい顔はさせたくなったから
顔をあげていつものように微笑んで欲しくて



けど長くは続かなかった

こんなはずじゃなかったけど、一人で歩いていくな……

大｢丸ちゃん……｣

丸｢大倉？｣

大｢俺…出て行くな。丸ちゃんバイバイ｣

丸｢大倉！｣

俺はまとめてあった荷物を持って家を飛び出した



最後の強がりやで
泣かへんかった俺えらいやろ？



やって泣き顔なんて見たくないやん
その代わりな、一番キレイな俺の笑顔だけ覚えててな……


あなたとの時間の全てを抱きしめて歩いていくから、


大｢っ………｣


今さら涙が止まらへん


あれから月日が流れ



あの頃を時々思い出す


俺が望んでいたのは大袈裟なことやない
ここにいてもいいよって
あなたの側に笑顔でおれる言葉だけやった


あの時は俺のこと覚えてて欲しい
俺も忘れられへんって思ってたけど


もう大丈夫やで



次の出会いはな意外とすぐそこになあったみたい


｢大倉〜｣



大きく手を振る彼の笑顔が１つの星のようで

大｢今行く〜｣

俺は強がりじゃない
笑顔で手を振った


fin

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