僕はキミが好き (ページ49)

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大倉side

気付いたら寝ていたみたいで
ヤスがブランケットを掛けてくれていた

寝ている間に
ヤスは歌詞を書いていたみたいで
俺の寝顔のおかげでいい歌詞が
書けたらしいのだが
どんな歌詞か聞いても教えてくれない

安｢今度のライブのときに聞いてな｣

大｢うーんどうしてもだめ？｣

ちょっと上目遣いで聞いてみる

安｢可愛い顔してもダメ～｣

大｢ふぅーんそれじゃあふて寝してやる｣

安｢えっ？大倉？｣

俺はブランケットを被って隠れる

安｢えっあっ？大倉？｣

それでも知らないふり

安｢大倉？そんなんせんと顔だしてや～｣
安｢ちゃんと曲にしてから、大倉には聞いてほしいねん。実はこの曲な…｣

ヤスが何か言おうと沈黙が流れる
俺はブランケットから少し顔を覗かせる

安｢大倉のこと思って作ってん｣

大｢へっ？｣

安｢今寝顔見てたら、歌詞が出てきてな。でもまだ完璧やないから、曲になったらちゃんと聴かせたいなって｣

俺はブランケットを取りヤスと向き合う

大｢ヤス…ライブ楽しみにしてるな｣

ヤスの顔をしっかりと見て伝える

安｢うん、かっこよく決めるから見ててな｣

ヤスはニコッと笑う
それにつられて俺も笑顔になる

大｢ヤス？ありがとう…好きやで｣

安｢こちらこそありがとう。俺も好きや｣

fin