目覚めて、笑って、パンプキン。2【💚💜❤️💛🚢】 (ページ7)

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夢か現かページ7

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「あいつら....って、」

「....センラと志麻だ」

「二人が、何を....？」

「....お前がもし、ちゃんとした怪物になれていないのだとしたら。なり損ないになっていたらどうするか、って。勝手に話してたんだ」

“なり損ないになっていたら”....そんなこと、考えもしなかった。
そんな可能性もあるのかってショックを受けたけど、その後続けられた言葉のほうが....ずっとずっと、衝撃的だった。

「志麻は、お前を眷属にしてしまえば良いって考えてる。センラは....このまま死んでしまうなら、喰い殺してしまえって」

「っ！？、....そんな、」

「悪い。....多少関わりがあるからって、あいつらの事信用し過ぎてた俺が悪いんだ」

「多少....？みんなって、お友達なんじゃ、」

「....協力者、だ。それで....少なくともあいつらは、俺が協力してもらう条件として出した対価を得られないのであれば、既に協力している以上....他の手段で、その分の対価を得ようと思っているらしい」

「た、対価？」

「....そう。俺はあいつら....志麻、センラ、そして坂田にAを攫うのを協力してくれと頼んだ。....でも、怪物は自分に利がないと協力なんてしない。俺が対価として提案したのが、お前の作るお菓子だ」

「え？」

「お前の作るお菓子は、俺らにとって人間を喰うのと同じくらい美味いんだよ」

「確かにみんな、美味しい美味しいって喜んでくれてたけど....」

「なんでだと思う？」

「えっ、なんで....って言われても」

「お前の作る....特に、材料を魔法で出した時のお菓子は、何故か含まれてる魔力が多い」

「含まれてる魔力....？」

「もしかしたら、そうじゃなく....食ってから魔力に変換されやすいのかもしれないし、そもそも材料を全部魔法で出してる訳だから、お菓子という形を介してAの魔力をそのまま分け与えられてるような状態....なのかもしれない。とにかく、普通のお菓子よりずっと魔力が回復する。怪物にとっての“美味さ”は含まれてる“魔力”の量によって決まるから、特別美味く感じるって事だ」

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