目覚めて、笑って、パンプキン。2【💚💜❤️💛🚢】 (ページ5)

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うらたさんを昔飼っていた——というよりは、保護してくれた——女性がいて、その人は薬草に詳しかったこと。
森の中でさまざまな薬草を栽培して薬やお茶にしながら、一番近い村の人々にとってのお医者さんのような存在になっていたこと。
その人がある頃から魔女だと噂されるようになって————ついに、殺されてしまったこと。

「それで....俺は、その人の言い聞かせてくれた通りにした」

「....その人自身が、言ってたの？食べてって」

「今思えばきっと本気じゃなかったんだろうな。でも....冗談でも迷信でも良かったんだ、俺は」

うらたさんは、膝の上の自分の手のひらをぼんやりと眺めていて。....いろんなことを、思い出してるんだろうか。

「坂田が言うに、俺は本当に....あの人の力をだいぶ取り込んでしまったらしい」

「力.... ?」

「なんて表現が正しいのかわかんねぇけど、生命力とか生気のかたまり....まぁ、魂って呼ばれるものに近いだろうな。普通なら....坂田たち、死神に送り届けられるあれの、核になるエネルギーのことだ」

「魂を....」

「俺もよくわかってないけどな。ただ....そもそも、そういったものを怪物が完全に取り込むことはできないらしい。一部だけが冥界に戻って、また現世に現れることもある....坂田がそう言ってた」

「....ええと、つまり....？」

「あまりにも感覚的な話だから、絶対そうだって分かりきってる訳じゃない。けど、あの人の一部を取り込んだから余計に分かる。....お前から、あの人の力に限りなく近いものを感じる」

しっかり目を見て言われて....戸惑っているのが分かったのか、うらたさんは自嘲気味に笑った。

「要するに、俺はなんとなく....お前があの人の生まれ変わりなんじゃないかと思ってる、って話だ」

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