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「....どういうこと？」
「あの時、お前なんで迷子になった？」
「....遠くにかぼちゃのランタンが見えた気がして、そこでもお菓子が貰えるかもって」
「あれはセンラのランタンの明かりだ」
「....おびき寄せられてた、ってこと？」
「そう。....まぁ、あの時転けるのは想定外だったけど」
「え....あっ、そう！そうだ、私あの時怪我してたよね？帰った時には治ってて、」
「あれは俺が治した」
「うらたさんが....？」
「普通の日ならまだしも、人間界にあらゆる怪物が紛れ込んでるあの日にあれだけ血を流してみろ。何が寄ってくるか....だから、お前がお菓子食ってる間にな」
「....そう、だったんだ」
あの日の疑問がどんどんと解消されて、それと同時に浮かんでくる新しい疑問。
「....ずっとって、いつから？」
「お前が生まれた時から」
「どうやって、？」
「家の近くで何度も黒猫に会ったことあるだろ。それこそ、お前を攫ってきたハロウィンの少し前も」
「....なんで、私を？」
「お前は、あの人と——俺がただの猫だった頃、一緒に暮らしていた人と....同じ匂いがする」
「同じ匂い....？」
不意に、少し前に志麻さんが教えてくれた話を思い出した。....そんな訳ないと思いながら、つい確認してしまって。
「じゃあ、....うらたさんは、いつか私を喰べようと、思って？」
「....はぁ？なんでそうなった」
「うらたさんは、人の心臓を喰べたって」
「ああ....聞いたのか。でも、あの話は........まぁ、お前ならいいか。じゃあ、簡単に話す」
気乗りしないようならいいと止めたけれど、うらたさんはその出来事の大まかな流れを話してくれた。
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作者名：らぱん( ･×･ ) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=d9fece3f785bc7d3ebaeeecd6103e95f...
作成日時：2023年10月26日 15時
