108 錦戸side ページ9
マネ「錦戸さん…あの…」
休憩中、大倉のマネージャーに声をかけられる
錦「？？」
マネ「ちょっと…いいですか…？」
なんて、声を潜めて人気のないところに連れられる
錦「どうかしたん？」
マネ「あの…大倉さん、最近よく錦戸さんのマンションに出入りしてるみたいなんですけど、錦戸さんと夜通し一緒におられるってことで、合ってますか？」
錦「え・・・」
《夜通し一緒に》
そんな言葉で答え合わせ？
気になるなら、ハッキリ聞いてくれればええんに。
錦「そうやけど。それがどうかしたん？」
楽屋で目が合った大倉を思い出す。
ああ、あん時のあの目は、きっと─────
錦「昔よう大倉が家に来とったやろ？なんかまた家も近いし来んねん、あいつ。ほら、熱出した時も俺の部屋におったやん」
亮ちゃん、お願い──────
そういう目やったんやろ？
俺やって伊達に俳優業やってへんし、このくらいの嘘なら平気でつけてしまう。
マネ「そう、ですか……なら、いいんですけど…」
錦「なに？撮られたん？」
マネ「いえ…これは、私の勘に過ぎないので…誰か、特別な存在ができたのかと…最近笑顔が増えましたし、」
気のせいなら問題ないのですが…って。
ふぅん、なかなか鋭いんやな。
マネ「もし、何かあったら連絡ください。…というより、その、私が注意しても鬱陶しいだけだと思うので、錦戸さんの方からも目を光らせて置いてもらえますか？ここでスキャンダルが出たら……」
錦「…」
マネ「皆さんのためですからね、」
皆さんのため。
都合のええ言葉やな。
何が俺らのためになるかなんて、結果論でしかないんに。
そう言ってマネージャーが去っていく。
錦「煙草吸おう思うたんに…」
そんな時間は無くなっていた。
スタジオに戻って背の高いアイツを見つけると
錦「なぁ、」
大「ん？」
錦「俺はお前を守ったわけやないからな」
大「…ごめん、迷惑かけてもうて」
錦「ずるいわ、(笑)」
大「ごめん、ありがと」
錦「後で煙草奢ってや」
大「おん。助かったわ」
ホッとしたように笑う大倉。
その笑顔はAちゃんを傷つけた無いっていう優しさから生まれたものやろ？
俺やって、その根っこは変わらんねんで
嘘をついたんは、Aちゃんが傷つくのを見たくないから
好きな人のそばで笑ってる顔を俺が守りたかっただけなんやから─────
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霞(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» コメントありがとうございます！ 由美ちゃんにそんなに想ってくれるなんて嬉しいです。きっと伝わっていると思います。ゆっくりかもしれませんが応援してくださると嬉しいです。 (2018年12月4日 23時) (
レス) id: d6c2b255b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 由美ちゃん、めっちゃ健気で泣きそうになりました！こんなに健気なのになんで報われないんだろう、由美ちゃんには絶対幸せになって欲しいな、って実在の人じゃないのに思っちゃいました笑笑 更新楽しみにして待ってます！これからも頑張ってください (2018年11月30日 22時) (レス) id: eade38522d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2018年9月20日 14時
