148 大倉side ページ49
仕事終わり
錦「…おーくらぁ」
楽屋のソファーに腰掛けてへらりと笑う亮ちゃんが
キャップを被って出ようとした俺を呼び止めた
大「なに？」
錦「これから空いてる？メシ行こうや」
子犬みたいなその悪戯な笑顔に
思わず俺も「しゃあないなぁ」なんて。
あれから俺らは今まで通りやったし、キッパリ亮ちゃんはAちゃんとの距離を取ったけど、
Aちゃんは亮ちゃんのことなんとなく気にしとったし、俺は亮ちゃんもAちゃんも大事やし。
2人の仲を引き裂くのはちゃうと思うて、連絡先は消さんでええよって言うた。
錦「よっしゃ。今日は俺奢ったるわ！(笑)」
大「え、どしたん(笑)なんかええ事あったん？」
錦「いや別になんもないけど！ま、ぱぁっと行こうぜ！(笑)」
ケラケラと笑う。
こういうとこ、羨ましい。意気揚々と前を歩く彼の背中が愛おしいさで溢れた
行きつけやっていうお店で食事して酒飲んで。
他愛のない話で馬鹿みたいに笑う。
大「あっはっは！(笑)変わらんな俺らも」
錦「せやでなぁ！ずっとアホみたいなことしかしてへん(笑)」
大「後輩の方がしっかりしてんで。知っとる？今みんな芸達者やねんで？」
錦「…そやろなぁ」
そんなアホが俺は1番誇らしいわけやねんけど。
大「…この前さ、2人で出掛けてんか」
カラン、とグラスの氷が溶ける。
ゆっくり亮ちゃんが瞬きをして俺を見つめた。
錦「へぇ。ええな」
大「…なんか、不思議やった」
錦「…？？」
大「死んだ後みたいな、ただ心地がええ感覚に包まれとって…あれ、なんなんやろな」
錦「何言うてるんか全然分からんねんけど(笑)」
眉間を顰めてﾊﾝｯと笑った
大「…このままこれが続けばええのにって思った」
＿＿＿＿ああ、そうか。
水晶のような澄んだ亮ちゃんの瞳が俺を捉えた。
長いまつ毛がスローモーションのように瞬きをして……
.
大「俺、Aちゃんの永遠になれたらなって思うて」
＿＿＿＿そう、つまり、
.
大「結婚、したいなって…思うた。」
カランと氷が砕けて
黒い瞳が見開かれる。
男前の顔がアホみたいにきょとんとして
暫く何も
言葉はなかった。
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霞(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» コメントありがとうございます！ 由美ちゃんにそんなに想ってくれるなんて嬉しいです。きっと伝わっていると思います。ゆっくりかもしれませんが応援してくださると嬉しいです。 (2018年12月4日 23時) (
レス) id: d6c2b255b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 由美ちゃん、めっちゃ健気で泣きそうになりました！こんなに健気なのになんで報われないんだろう、由美ちゃんには絶対幸せになって欲しいな、って実在の人じゃないのに思っちゃいました笑笑 更新楽しみにして待ってます！これからも頑張ってください (2018年11月30日 22時) (レス) id: eade38522d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2018年9月20日 14時
