141 大倉side ページ42
大「いきなり呼び出して何なん…？」
錦「ごめん。ちょっと聞いておいて欲しいことあんねん。ここ座っとって。」
そう言って間仕切りの奥に亮ちゃんは消えていく。
小さなカフェの個室が仕切られた感じの部屋で
わけも分からんと連れてこられた俺はぼーっとしていた。
────‘ごめんなさい、遅れちゃって…！’
突然隣から女の人の声がして、亮ちゃんは「ええから座って」と冷たく言う。
え、ダレ？
てか何なん？俺ここにおってええの？
錦「今日連絡したんはちゃんと話し合おうと思うて」
‘…すみません…っ、あの、こんなことになるはずじゃ…！’
錦「もうそれはええから。…俺も、正直なとこ話そうと思うねん。そしたら、納得してくれる？もう付き纏わんって約束できる？」
‘…はい。私も、お話したいことがあってきたので、亮くんの話が終わったら話します’
ちょっと待って何コレ。
あまりの展開に思わず息を潜めた。
錦「…最初に言うとくけど、ほんまにAちゃんはただの隣人にすぎひんし、今はもうちゃう。これから会うこともきっとないと思う。」
‘えっ…’
錦「Aちゃんには好きな人がおんねん。それはほんまに、ほんまに大事に想ってる人。そんで俺はその手助けをしとっただけ。」
─────ｯ、！！！？
亮ちゃん…っ？
錦「そいつは俺にとっても大事な、失ったらあかん奴で。やから2人が笑ってんの見るの俺も好きやってんか。俺の事なんか眼中に無いし、俺の入り込む隙間なんかない。やから由美が思うとることは一切ない」
錦「…んでも１個だけ、訂正せなあかんことがある。それは…
俺はきっと、Aちゃんに惚れてたってこと」
─────なっ…！！！！？
錦「でもな、Aちゃんはあいつにぞっこんやし、あいつもAちゃんを大事に想うてるし、俺はその2人を引き裂くなんて考えてへん。
俺、あいつら見てるのやっぱ好きやねん」
‘…亮くん…ｯ’
錦「好きな人に振り向いてもらえない辛さなら、お前と一緒やわ…こんな俺と一緒にすんなって思うかもしれへんけど…(笑)」
亮ちゃん
やっぱ好きやったんや…
でも、
錦「大事なヤツの好きな女の子を、俺は守る人になろうって、そうケジメをつけてん」
亮ちゃんは、涙声になって言った
錦「やからもう一度言うｯ…由美とはそういう関係にはなれへんｯ、」
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霞(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» コメントありがとうございます！ 由美ちゃんにそんなに想ってくれるなんて嬉しいです。きっと伝わっていると思います。ゆっくりかもしれませんが応援してくださると嬉しいです。 (2018年12月4日 23時) (
レス) id: d6c2b255b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 由美ちゃん、めっちゃ健気で泣きそうになりました！こんなに健気なのになんで報われないんだろう、由美ちゃんには絶対幸せになって欲しいな、って実在の人じゃないのに思っちゃいました笑笑 更新楽しみにして待ってます！これからも頑張ってください (2018年11月30日 22時) (レス) id: eade38522d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2018年9月20日 14時
