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「なんともなくて良かった…」
母「ごめんね、仕事も休ませちゃって」
「もぉ！本当に心配したんだから〜(笑)」
てへって舌を出して笑う病室の母親。
「それ古いよ(笑)」
母「なによ〜(笑)」
こうやって笑いあえてよかった。
単なる過労だったみたいで、暫く安静にすれば問題ないとのことだった。
母「…でも救急車で運ばれた時は、私は孫の顔も見れないのかと覚悟したわよ(笑)」
「孫ならお兄ちゃんの子がいるじゃない」
母「違うわ。」
「…え、？」
母「自分の娘が産んだ子が見たいのよ────」
────ｯ、！！！
ふわんと風が吹き込んで、病室のカーテンを静かに揺らした。
陽の光が、母を柔らかく包み込む。
母「結婚を急げって言ってるわけじゃないのよ。でもあなたが立派に母親になって、子供も産むまでは、私は死ねないと思ってるの(笑)」
「…子供、」
母「まぁ、まだ30にもなってないし、まだまだ時間はあるんだから、この人とならっていう特別な人を見つけなさいね(笑)」
「……うん、」
私の中で大倉くんは今までお付き合い人とは、確実に何か違う感覚にいた。
単なる恋人よりも、もっと長くその先を見れるような、言い難い感覚。
でも、貴方はアイドル──────
結婚はもちろん、子供だって……
親孝行もしたい。母親に自分の子供を見せてあげたいとも思う。
だとしたら
彼とは、この先
道を違えてしまうの…？？
病院の談話室に出て、電話をかける。
「ごめんね、今大丈夫？」
大‘おん。撮影の合間やから平気やで’
「お母さん、ただの過労だったみたいですぐに退院できそうなの。予定通りそっちには戻れそう」
大‘ほんまに？はぁ、良かったぁ〜！俺も安心したわ’
「ごめんね、いろいろ迷惑かけちゃって…」
大‘迷惑なんかやあらへんよ(笑) Aちゃんも最近忙しそうやったし、どうせなら実家でゆっくりしていき？’
「うん、」
大‘ふふ、なぁんかすっきりせん声やなぁ〜(笑)’
「え、」
大‘なんかあった？’
「ｯ、!!」
────自分の娘が産んだ子が見たいのよ
ドクン、ドクンと心臓が鳴る
──大倉くんは、結婚願望ってあるの？
大倉くんは子供欲しい？
何言ってるのｯ
こんなの聞いたって困らせるし、私が聞ける立場じゃないでしょうｯ？
「あれ、そう？ちょっと疲れちゃってたのかな(笑)」
そう笑い飛ばすので精一杯だった
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霞(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» コメントありがとうございます！ 由美ちゃんにそんなに想ってくれるなんて嬉しいです。きっと伝わっていると思います。ゆっくりかもしれませんが応援してくださると嬉しいです。 (2018年12月4日 23時) (
レス) id: d6c2b255b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 由美ちゃん、めっちゃ健気で泣きそうになりました！こんなに健気なのになんで報われないんだろう、由美ちゃんには絶対幸せになって欲しいな、って実在の人じゃないのに思っちゃいました笑笑 更新楽しみにして待ってます！これからも頑張ってください (2018年11月30日 22時) (レス) id: eade38522d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2018年9月20日 14時
