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あの後母親のことを伝え、ドライブに行けないことを伝えると、大倉くんは「そんなんいつでも行けるから早うお母さんとこ行ったげて」と言ってくれた
楽しみがちょっと先に伸びるだけやん、って。
そんでお母さん、何もないとええな、って。
辛いことあったら、いつでも連絡してな、って。
ただ、そう言ってくれるだけで今は何かから護られているような気がした。
そんなこんなで、その日のうちに荷物を纏めて、家を出た瞬間────
「わっ、」
錦「おわｯ！！」
久しぶりに、部屋の前で錦戸さんと鉢合わせになって。
わ、今日はメガネかけてる…なんかちょっと焼けた？
なんて、ついどうでもいいことを見てしまう。
錦「？ 旅行かなんか行くん？」
「ちょっと実家に…」
錦「東京やないの？」
「福岡なんです、」
錦「え？Aちゃんコッチの人やないの？」
「生まれは一応福岡なんですけど、幼稚園の時には東京に出てたので方言とかは全く(笑) 私が大学進学と同時に両親が福岡に戻ったんです」
錦「へぇ。どれくらい行くん？」
「それがちょっと未定なんですけど…とりあえず5日ほどは」
錦「そうなんや。行ってらっしゃい(笑)」
「はい、行ってきます(笑)」
お得意のニマッと笑う笑顔でさらりと言う。
錦戸さんみたいな人がお兄ちゃんならよかったなぁ。
別にお兄ちゃんがダメとかじゃないけど、なんか面倒見良さそうだし、、
着替え等を詰め込んだ荷物をよいしょ、と持ち上げてエレベーターに向かおうとすると
錦「なぁ、！！」
後ろから声をかけられる
錦「俺、来月あたりにはここ引っ越そうと思うてんねん。」
「…え、」
錦「もう一緒にベランダで飲んであげられへんけど、恋愛相談ももう要らんやろ！(笑)」
錦戸さん、居なくなっちゃうんだ…
「…寂しい…」
ポロッと言葉が口から出た
そっか…私、錦戸さんがいなくなるの、結構寂しいと思ってるんだ…
「…寂しいです、錦戸さんいなくなると」
彼はビックリしたように目を見開いた
「なんかお兄ちゃんみたいで、凄く居心地よかったから(笑)」
そう言うと、錦戸さんは早う行けと言わんばかりにしっしっと手を振って、照れたように笑った
次はどこに引っ越すのかな。
錦戸さんにはたくさん助けてもらったから。
いつかこの御恩が返せるといいな────
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霞(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» コメントありがとうございます！ 由美ちゃんにそんなに想ってくれるなんて嬉しいです。きっと伝わっていると思います。ゆっくりかもしれませんが応援してくださると嬉しいです。 (2018年12月4日 23時) (
レス) id: d6c2b255b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 由美ちゃん、めっちゃ健気で泣きそうになりました！こんなに健気なのになんで報われないんだろう、由美ちゃんには絶対幸せになって欲しいな、って実在の人じゃないのに思っちゃいました笑笑 更新楽しみにして待ってます！これからも頑張ってください (2018年11月30日 22時) (レス) id: eade38522d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2018年9月20日 14時
