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スーパーで買ったお寿司のパックをゴミ箱に捨てて、ビール缶を開ける。
プシュッ、と
いい音が小さな部屋に鳴り響いた。
────続きまして、白組…
テレビから年末の締めくくりの歌番組が流れる。
私は大きなもふもふのブランケットにくるまって、ソファに体育座りになると、音量を上げて画面を見つめた。
────由「新田さん？…どうかなされましたか？」
あの告白から早5日。
錦戸さんの人物像の輪郭がぼやぼやとぼけていく感覚に捕われていた。
誠実で、不器用だけど優しくて、好青年。
でも女性関係は……？
「わからない……」
マンションですれ違った2人の綺麗な女性。
彼女は本当に遊ばれてたの？
「…うーん、、」
こんなこと考えたって、私には関係ないことなのに。
深入りなんて、しちゃいけないのに。
私は知らないうちに彼女の話に聞き入って、そして錦戸さんの寂しそうな顔が脳裡に焼き付いて離してくれない。
────さぁ、今年も盛り上げていただきましょう。関ジャニエイトの皆さんです。
「あっ…」
ボサっとしていたら順番が来ていて、明るい衣装を着た皆さんがテレビに映る。
「…かっこいいなぁ、」
今日も。
ふわっと巻いた髪。耳元に光るピアス。端正な顔。きゅっと口角の上がる笑顔。抜群のスタイル。
「ほんとに私の彼なのかな…(笑)」
不安になるほど
かっこいい。
私は家でビールを飲み、彼はお仕事。
「…芸能人、と、一般人。」
突きつけられる現実。
歌番組が終わって、あー日付変わるのももうすぐだなぁ、なんて思っていたその時───
ピコン。
大‘あけましておめでとう。まだちょっと早いけど、たぶん送られへんから。今年もよろしくお願いします’
「…大倉くんっ、」
くまのスタンプがペコリとお辞儀をしていた。
「ふふ、」
‘歌番組見てたよ〜。かっこよかった！お仕事頑張ってね’
そう送って携帯を閉じる。
チャンネルを変えてカウントダウンの番組にすれば、また別の衣装を着た大倉くんが映る。
きらきらの笑顔。
年末年始、こんなに素敵な笑顔を全国の皆さんに見せてるなんて、なんて夢のある職業なんだろう。
「あけましておめでとう。」
そうだ。
これまで通り、錦戸さんとは接していけばいい。
大倉くんとは、上手くやっていけたらいい。
きっと、それだけのことなんだと思う。
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霞(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» コメントありがとうございます！ 由美ちゃんにそんなに想ってくれるなんて嬉しいです。きっと伝わっていると思います。ゆっくりかもしれませんが応援してくださると嬉しいです。 (2018年12月4日 23時) (
レス) id: d6c2b255b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 由美ちゃん、めっちゃ健気で泣きそうになりました！こんなに健気なのになんで報われないんだろう、由美ちゃんには絶対幸せになって欲しいな、って実在の人じゃないのに思っちゃいました笑笑 更新楽しみにして待ってます！これからも頑張ってください (2018年11月30日 22時) (レス) id: eade38522d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2018年9月20日 14時
