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するん
と指の通るさらさらな髪
渋｢・・・｣
｢・・・｣
とっても静かな人
お願いします、と言ったきり話すことはない
渋｢・・・｣
担当のヘアメイクが先輩なんだけどその先輩が休みだから頼まれたんだよね
“今日渋谷くんもお願いしていい？”って。
大倉さんとは違って本当に癖のない綺麗な髪をしてる
渋｢・・・あの、｣
｢へっ、あ、はいｯ、！｣
煌めくビー玉みたいな大きな瞳がこちらを向く
うわっ・・・
綺麗 ＿＿＿＿
渋｢・・・最近髪ゴワゴワすること多いんすけど、ええシャンプーとかあります？｣
｢シャンプー…そうですね、｣
渋谷さんの髪にいいやつ…
いろいろ考慮して
｢ここのがいいと思います｣
メモ用紙に会社名と品名を書く
渋｢…へぇ。｣
｢使ってみますか？｣
渋｢ん｣
｢明日までに取り寄せておきますね｣
渋｢…ありがとおな(笑)｣
大倉さんみたいに可憐な笑顔じゃないけど
目尻にシワ作って
普段あまり見ないような優しい顔をする
可愛らしい方なんだ、きっと(笑)
渋｢・・・大倉とどんな話するん｣
｢え、｣
渋｢あいつ、メイク室に入るときめっちゃ機嫌ええねん。どんなおもろい話してんねやろって思うてんけど、新田さん話上手そうやないもんな、(笑)｣
｢・・・大倉さんが気を使って話しかけてくださるんです｣
本当は私が話しかけてあげなきゃいけないんだけど…(笑)
どーも緊張して何話そうか考えてたら結局何も話せなくなる
渋｢・・・ふーん、(笑)｣
.
渋｢頑張っとるやん、アイツ(笑)｣
｢・・・え、？｣
渋｢こっちの話｣
ニタニタと笑う渋谷さん
渋｢・・・新田さんて｣
｢・・・はい・・・？｣
また見つめられる
とくんと胸が高鳴る
照明に当たってきらりと輝く瞳
珍しい宝石のような澄んだ目
渋｢・・・白くて赤ちゃんみたいな肌やな｣
｢えっ、！///｣
渋｢むっちゃ触りたなる(笑)｣
ガタガタガタ…ｯ！！！
大｢あかんよ！！すばるくん！！！！｣
｢！？！？｣
大｢絶対触ったらあかんで！｣
渋｢あははｯ！！ お前なんぼ体ぶつけんねん！(笑)｣
いったぁ〜…って顔歪ませて渋谷さんの方睨んでる
渋｢なんかむちっとしとってええやん。そそるわぁ〜｣
｢…それ褒めてます？｣
渋｢おお。俺細すぎるん嫌いやねん｣
＿＿＿グイッ！
！？！？///
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作者名：霞 | 作成日時：2015年7月27日 17時
