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大「すばるくんも言うとったけど、新田さん、肌綺麗やんな」
大「赤ちゃんみたいやわ〜(笑)」
ニッて口角上げて笑う
いつもとは違う至近距離に緊張して目を逸らしてしまうと
大「…亮ちゃんと話すみたいに、もっとフランクにきてええねんで？」
って困ったように眉を下げて笑った
「あ・・・」
もしかして、気にしていたの…？
だとしたら悪いことをしたな…
「あ、いやっ、あの、大倉さん優しいし、こう、紳士なので、そういうの慣れてないから緊張してしまって…!錦戸さんも優しいですけどそれよりもからかわれているというか、言葉も辛辣だしおもちゃくらいにしか思われてないので…!」
大「アッハッハ！りょーちゃんに対して酷いわぁ〜」
顔、すごいことになってんで(笑)って
眉のところをつん、と押された
大「亮ちゃん、かわええやろ？いたずらっ子って感じで(笑)」
そう笑う大倉さんを見て、ああ、この人は本当に凄い人だなあと思う
きっと私が大倉さんによそよそしくなってしまうのが嫌だから、タメ口でいいとか言ってくれたのに
錦戸さんに対しての態度だって、こんなに寛容に笑ってくれるんだ…
「・・・大倉さんも、可愛いところ、いっぱいありますよ」
大「えっ」
大きな声で豪快に笑うところ。
キュ、っと口角の上がる優しい笑顔。
朝早いと寝癖がすごいところ。
眠そうにしている時。
もっと。
もっと。
挙げたら、キリがないくらい＿＿＿＿
大「…ありがとぉ。なんか照れるな(笑)」
「…錦戸さんに言ったこと、本人には言わないでね、？」
大「ええ〜どうしよ(笑)」
「言ったらまたなんかからかわれちゃうから！」
大「ん〜、そしたら」
・
大「俺が守ったるから大丈夫やろ(笑)」
またあの笑顔で笑ってそう言うもんだから
ドクン、と心臓が高鳴って
「・・・ずるい、」
そんな顔で、そんな声で、そんな言葉を囁かれたら
どんどん好きになっちゃうに決まってる＿＿＿＿
ふと劇場が暗くなり、映画が始まる
火照った顔を冷ますように手を頬に当てて小さく深呼吸をしたら
隣でクスリと笑われた気がして。
小さな劇場の
小さなシアターで
たった二人だけのための映画が上映される
なんて幸せな時間と空間なんだろうと思ったら
甘い気持ちが心をいっぱいに満たして、
大倉さんの大きな手が
私の小さな手をふわりと優しく握った＿＿＿＿＿＿
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作者名：霞 | 作成日時：2015年7月27日 17時
