40 大倉side ページ40
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あたまが、ぼわっとする
おも・・・
ゆっくり目を開けると
大「・・・どこ、」
見たことのない天井、
乗ったことのないベッド
ていうか俺、昨日家出た後どないしたんやっけ…？
わからへん…
ゆっくり立ち上がって辺りを見回しても、ここがどこか手がかりになるヒントはなくて、
まだ日が昇ってないし、きっとまだ明け方なんやろう
体が熱くて汗もびっしょりなことから、あ、俺熱あったんやって思って
ここがどこかわからんままおれんと思うて静かに寝室のドアを開けた
＿＿ガチャ、
錦「うおっ！！」
大「うわあっ！」
錦「っなんやねんお前っ！ビビるやんけ！」
大「え…りょーちゃん…？」
え、なんで
え、本物やんな？熱あるから幻覚やないよな？
てことはここ…
大「りょーちゃんち…？」
錦「…お前、熱出して倒れたやろ。ったくええ歳してなんやねん」
そう言いながら亮ちゃんは替えのTシャツと飲み水、新しい冷えピタを渡してくれた
錦「お前のせいでせっかくの睡眠時間丸つぶれじゃ」
なんて言うてるけど、俺の熱計ったり、ちゃんと水飲めってそばについてくれたり
大「…お兄ちゃんやな」
いつもは末っ子の可愛い亮ちゃん、て感じやのに、なんや近所のお兄ちゃんみたいやわ
錦「アホか(笑)」
もう少ししたらマネージャーが病院に連れてく、って聞いて、もう少し寝られんねやってちょっと安心した
最近、ほんまに寝れてへんかったし
錦「…なんでお前が俺の家に来たんか、また起きた時にでも説明するわ」
錦「とりあえず、はよ直せ。一番心配してるやつのためにもな」
大「？」
一番心配してるやつ？
錦「…ふわぁ。ねむ、ほんま、お前よくなったらなんか奢れよ」
大「あた、！」
ちょ、
病人に暴力はあかんやろ、(笑)
錦「また来るわ」
そういうて亮ちゃんはリビングに帰っていく
ここ、亮ちゃんのベッドやったんや、ここで寝れんと悪いことしたな…
そしてまたフワフワと眠りの世界におちていく
夢の中で
俺の熱い首のあたりにヒヤリと冷たいものが当たって
気持ちええなあ〜って思うとって
なんやちょっとだけ安心する
子供ん時よう入院しとって、おかんに頭を撫でてもらってた時のような、懐かしい感じ＿＿＿
＿＿＿＿＿＿「大倉さん…」
君の声が
聞こえたような気さえした
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作者名：霞 | 作成日時：2015年7月27日 17時
