34 大倉side ページ34
安「やっぱりええな」
大「ん？」
安「Aちゃんのやる髪型、大倉によう似合ってるし、なんかええねんなあ」
ドームの廊下を歩きながら安がほんわかした口調で話す
大「・・・新田さんさ、」
安「うん、」
大「俺の気分とか、そういうんも見て変えてくれんねん」
そうや、ほんまにちょっとした変化に気づくんは
今隣でしゃべっとるヤスと
新田さんくらいで…
安「ほんまにええ子やねんなあ〜」ってヤスが笑ってくれて
お前もやで、って思いながら。新田さんに懐かしい感じを覚えたのはヤスと似てるところがあったからなんかな
大「・・・これ、ええよな」
今日の髪型も、結構気に入っとって
カタログで見たあの男の人の髪型より、全然しっくりきてる気がする
安「うんうん、僕は好きやなぁ」
安「髪とか、衣装とか、気に入ってると気分も上がるし、そういうん大事やんな」
安「きっと、Aちゃんは、そういうんがわかっとるんやろうね」
す、と立ち止まって俺のことを見上げると
数秒じっと見つめてニコ、っと笑った
安「・・・大倉にそういう気持ちがあるなら、俺は応援するし、大事にしたってな」
大「え・・・」
錦「ヤス〜！」
安「は〜い？」
錦「ちょっとこっち来てくれへん！」
安「今行く〜！」
ヤスはぽん、と俺の肩に手を乗せて亮ちゃんのところに駆けてく
うわ、
わかってたん・・・？
呆然と立ち尽くしてると
＿＿＿バシッ
大「痛っ！！」
村「何こんなとこで突っ立ってんねん」
大「信ちゃんか、びっくりしたあ」
村「そろそろ時間やし行くで」
パッと時計を見ると開演まであと五分
ふう、と息を吐く
大丈夫、今日も頑張れる、
信頼できるスタッフと
エイトのみんながおって
新田さんに、魔法をかけてもらったから＿＿＿＿＿
大「よし、」
エイトコールが聞こえて来る
七人で集まって、マルの円陣をみんなでやって、
ファンの子達が楽しみにしてくれる
あのステージに
俺は立つ
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作者名：霞 | 作成日時：2015年7月27日 17時
