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大「あ、出来たん！？」
ええやん〜って
鏡の前に座って出来上がったヘアメイク集をめくる
「今日、どんな風にカットします？」
大「せやなあ〜…」
パラパラとヘアメイク集をめくって、ピタ、と止める
大「これ、これなんかどう？似合うかなあ」
「大倉さんなら何でも似合いますよ」
大「またそーいうこと言うて(笑)」
今日はライブだし、ファンの子がキュン、てなって
何より、大倉さんの気分が上がる髪型がいい
ドラマのために栗色にした大倉さんの髪に手を通す
大「…女子の髪型って、ほんまにいろいろあんねんなあ〜」
私の出したヘアスタイル集をじっくり眺めてくれる
嬉しいな
「私の予想ですけど、大倉さんこの子みたいなの結構好きじゃないですか？(笑)」
大「え、なんでわかるん！(笑)ちょっと恥ずかしいわあ〜！」
「女の勘ってやつです、(笑)」
＿＿ガチャ、
安「おはよ〜…あれ、大倉ここにおったんや」
Aちゃんもおはよぉ、って愛くるしい笑顔
安「あれ、これAちゃんの？」
ええなあ〜！って大倉さんと一緒に本を見てくれる
私は大倉さんと安田さんのほんわかした雰囲気が好きで、その幸せに浸りながら黙々と髪を切る
大「ヤス、お前ほんまにアホや〜(笑)」
安「今回は自分でもそう思うたわ〜」
大「アッハッハ！もう末期やな」
ぱつん、ぱつんと髪をカットして
出来上がりを想像する
相変わらず綺麗な顔…
＿＿＿＿＿大「日によってな、二重の幅変わんねん、なんかどうにかできひんのかな」
なんて前に愚痴をこぼしていたけど、私からしたらレベルの高い悩みでしかなくて
この業界の人は本当に人間離れした顔を持ってるから
同じ人間だということを信じられなくなる
ハサミを肩から下げたカバンにしまってドライヤーを取り出すと
大「・・・なんか、それええよな」
「？」
大「その肩からかけてるん、美容師さんの。かっこええよな」
「そうですか？(笑)」
渋「…お前肩掛けしてる女が好きなだけやろ(笑)」
ふらっと入ってきた渋谷さんが笑いながら言う
大「ちゃうし！(笑)」
安「渋やんは好きやんなあ、それ」
渋「小さいは小さいでええしな、大きいは大きいで誇張されるし」
大「ちょ、やめて(笑)新田さんおんねんから！」
「・・・なるほど、(笑)」
ドライヤーにスイッチを入れて髪に手を通す
今日も、ファンの子が
大倉さんの笑顔を見て喜んでくれますように、と
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作者名：霞 | 作成日時：2015年7月27日 17時
