31 大倉side ページ31
リナちゃんが新田さんを連れてきてくれたおかげで、ずっと話したかった彼女と話せた
隣に座ってるん意識したらやっぱりなんか浮ついて
でもこない近くで横顔見たん初めてやわ、と思って変に思われない程度に盗みみる
確かに小柄で、小動物みたいいうんはわかるなあ
3人の会話が盛り上がってきたところでリナちゃんが別のところに呼ばれて
俺ら二人、テーブルに残される
大「…新田さん、あのさ、」
「はい、？」
大「いつも仕事用の連絡先しか知らんねんけど、よかったら、個人の連絡先、交換せえへん？」
思い切ってそういうと
クリッとした目を大きく見開いた
「…逆に、いいんですか、？」
いいも何も、俺は結構前から知りたかったし、ほんまは今日みたく大勢で一緒に飲むんやなくて、もう少し少人数で会ったりしたい
大「これ、俺の連絡先。新田さん、結構お酒飲める人みたいやし、今度みんなで飲めたらええな、ヤスとか一緒に」
「あ、すみません、なんか可愛げなくて…(笑)」
大「え？(笑)」
「酔っちゃった、って言えるような女の方がかわいいですよね」って眉を下げて笑う
大「新田さんはそのままでええよ」
そういう行為を実際可愛いと思ってしまうのが男の悪い性だとは思いつつ
新田さんにはそんなあざといことしてほしくない
ふに、と柔らかそうな頬に
ナチュラルな化粧
笑った時にできるえくぼ
可愛いな、やっぱ
お酒が入ってるせいで余計、俺の思考回路もふわふわしてきて
いつもの何倍も新田さんを見ていたくなる
きっと、本当はあかんのやろうな・・・
身近なスタッフやマネージャーに恋愛感情持って、そのまま付き合う、てなったら
即遠くに離されて
絶対現場であわんようになる
やから、絶対言われへん
亮ちゃんはもう気が付いてるし、きっとすばるくんもわかってる
漏れへんようにしよう、て新田さんを見たらふわりとあくびをして
大「眠いん？」
「最近ちょっと忙しくて…(笑)」
大「そういえばヘアスタイル集出すて聞いたけど」
「ああ、はい、その関係でちょっとバタバタしちゃって…」
あと写真撮られるってこともあってちょっと頑張って痩せようと思ったら反動が…(笑)て
大「痩せんくてええのに(笑)」
「せっかく残るのに状態がいい時の方がいいじゃないですか」
むう、ってむくれる
大「それ、俺も見ることできる？」
頑張ってる君の姿を俺も見ていたいな、なんて＿＿＿＿＿
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作者名：霞 | 作成日時：2015年7月27日 17時
