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なんだかんだで優しい錦戸さん
錦｢勘違い、やって(笑)｣
錦｢俺そんなオープンな人間ちゃうし｣
錦｢・・・新田さんが思うてるんとちゃうと思うわ｣
俺めっちゃやな奴やで、って。
哀しそうに笑う
｢・・・｣
どうしてだろう。この人は全身に愁いを身にまとってそれが手を差しのべたくなるような、なんとも言えない空気感をもってる
消えちゃう…って
この人1人にできない…って
そう思わせるような。
そっか。女はそーいうとこに弱いんだ。
｢・・・大丈夫、｣
錦｢え、？｣
｢大丈夫ですよ、｣
どんな錦戸さんでも受け入れてくれる人は絶対にいる
一瞬躊躇ったけど近づいてそっと肩に触れた
錦｢ｯ、なんやねんホンマっ。新田さんとおると調子狂うわｯ、(笑)｣
ふっ、て軽く笑う
錦｢・・・はまったら抜け出せんくなりそうやな｣
｢え？｣
錦｢いや、(笑) こっちの話｣
｢？？｣
錦｢あ、でさ。ヤスも大倉の買いに行きたいらしいねんけど新田さんと一緒に行きたい！って言うてんねん｣
｢安田さんが？｣
錦｢嫌やなかったら2人で行ったらええんちゃう？｣
｢…逆にいいんですか？｣
錦｢ヤスが行きたい言うてんねんからええやろ(笑)｣
｢じゃあ、ぜひ、(笑)｣
まさか安田さんと買いに行くことになるとは…
どうしよう。今からちょっと緊張してきた
錦｢じゃあ俺からヤスには言うとくから｣
｢…ありがとうございます(笑)｣
ニッ、て笑う顔が妖艶でつい見とれる
夜が似合う人だなぁ(笑)
錦｢あのさ、俺やからええけど、他の男にそんな顔したらあかんで(笑)｣
｢え？｣
錦｢・・・大倉可哀想や(笑)｣
｢えっ？｣
錦｢そんな目で見られたら男は勘違いするって(笑)
無意識なんがまた厄介やわ｣
好きですー、みたいな顔せんとって(笑)って
優しく微笑む
｢そ、そんな顔してました？私ｯ///｣
すぐ顔に出るんだよねｯ、もぉやだー！///
｢すみませんｯ、ちょっと見とれました///｣
錦｢っ！？ふはっ！(笑)｣
クククってお腹抱えて笑う錦戸さん
えっ、なに？変なこと言った？
錦｢もぉー！！あかんてぇ！！(笑)
素直すぎんねん！そんなこと言わんでええの！！(笑)｣
｢す、すみませんっ｣
錦｢…あと前言撤回。
新田さんが髪こうやっておろしてんの、ほんまはめっちゃ可愛い｣
そう言って錦戸さんは私の髪にするりと指を通した
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作者名：霞 | 作成日時：2015年7月27日 17時
