18 錦戸side ページ18
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錦｢はぁ！？お前とことんアホやな！｣
大声を出したせいか耳を両手でふさいどる
この人ほんま・・・
どこまでアホやねん・・・
錦｢・・・はぁ。呆れてモノも言えんわ｣
｢・・・そんなアホなことですか？｣
錦｢当たり前やろ。大倉と仲良くなりたいんちゃうんか｣
まぁそうですけど、ってもごもご口篭る
ちょっと俯いて
ライトのせいか白い肌が余計艶やかで
むくれてぷっと突き出した口が幼さを引き立ててる
あかん。言い過ぎたか…？
ってなんやねんｯ、
いつもこんなんやん、俺ｯ
錦｢・・・ほんま調子狂う｣
あどけなさを残す顔立ちのせいで心ん中ぐっちゃぐちゃや…
｢・・・っていうかこのお酒美味しい｣
さっきまでむくれてたのにふわんと柔らかく笑う
テラスからちょっと身を乗り出しとって
風が吹き抜けて柔らかな髪がさらさらと揺れた
またハッと目を奪われて
あかん。こいつは大倉の・・・
そう言い聞かせてぐっと抑える
錦｢で。咲田と交換してもうたんやろ？｣
自分から電話かけるとか
無防備というか安直というか
錦｢・・・ナンパに引っかかりやすいタイプやな、｣
｢え！なんでわかるんですか｣
錦｢いや、お前見てたら誰でもわかるわ(笑) 隙だらけやねんて、(笑)｣
まぁ、普通に可愛ええし
錦｢ホイホイついてったらあかんからな｣
｢ゴ〇ブリホイホイみたいに言わないでください///｣
錦｢そない変わらんとちゃう？(笑)｣
｢もうｯ！！///｣
錦｢・・・大倉のプレゼント、一応きいてんけど。観葉植物欲しいって｣
｢観葉植物？｣
こてん、と首を傾けるとじっと暫く考えて
｢・・・可愛い、かも(笑)｣
錦｢は？｣
｢なんかいろんな想像したら可愛いなって(笑)｣
錦｢変態やな｣
｢錦戸さんが観葉植物世話してるの想像しても可愛いですね(笑)｣
錦｢・・・頭打ったりしたん？｣
｢打ってません！(笑)｣
こういう時間が欲しくて酒を理由に新田さん誘った
彼女やない女なんて家にあげたん初めてやわ…
｢・・・錦戸さんって、話すと結構気さくな方ですね(笑)｣
犬みたいなくりんとした目で軽く微笑む
それだけでまたハッと息をのむ
錦｢・・・今は酒入ってるしな｣
｢んー。お酒のせいもあると思いますけど。
本来の錦戸さんが、結構フランクな方なんじゃないかなって｣
錦｢え、｣
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作者名：霞 | 作成日時：2015年7月27日 17時
