17 大倉side ページ17
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大｢・・・ふはっ(笑) なんやねん、こいつー(笑)｣
携帯にはマルから連絡入っとって
変な画像つきで送られてきとった
大｢ほんまアホやわぁ〜(笑)｣
咲｢・・・何がそんなに面白いんですか？｣
俺の隣に腰掛けるのは
大｢・・・咲田くん、｣
咲田くんはにかって笑う
爽やか系やな〜
大｢別に、大したことやないよ(笑)｣
咲｢・・・ふーん、｣
大｢咲田くんて幾つやったっけ？｣
咲｢俺、今25です。新田さんと一緒っすよ｣
大｢・・・なんでそこに新田さん出てくんねん(笑)｣
咲｢・・・大倉さんと親しそうだったんで、｣
大｢担当のヘアメイクやからな(笑)｣
なんて言いつつも、俺はほんまに親しいんかなって。
ほんまは、新田さんのこと全然知らんし、もっと知りたいねんけど。
咲｢いいなぁ〜。俺の担当もお願いしたいなぁ〜｣
大｢何言うてんねん(笑)｣
咲｢だって、新田さん…｣
俺の方の目をじっと見つめる
茶色の澄んだ瞳が痛いくらいや
咲｢・・・新田さん、めっちゃ可愛いじゃないですか｣
大｢・・・ｯ｣
咲｢一目惚れしたんすよ。すっげえ美人とかってわけじゃないけど、あの人には何か惹かれる。
・・・違います？｣
大｢・・・違うって・・・何を俺にきいて｣
咲｢まあ、いいっすよ。俺、狙った獲物は逃がしたくないタチなんで、｣
なんやこれ
なんやこの・・・
嫌な感じ ＿＿＿＿
｢・・・大倉さん、｣
大｢えっ、あっ！ごめんっ、ぼぉーっとしとった！｣
｢ふふ(笑) 髪直しますね｣
俺に近づくとふわりと香る甘酸っぱい香り
白くてしなやかな指
大｢・・・新田さん、｣
｢はぃ？｣
大｢俺以外の人の・・・｣
俺以外の人の髪触らんとって ＿＿＿＿
｢俺以外の？｣
大｢あ、いや(笑) 何もない(笑)｣
俺今何言おうとしてん…！？
《俺以外の人の髪触らんとって》
なんて
ほんまアホちゃう…？
こんなん、ただの子供みたいな嫉妬やん …
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作者名：霞 | 作成日時：2015年7月27日 17時
