ノースキャンダル！2

押して押して1 ページ3

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連絡先を渡したあの日、すぐにAちゃんから連絡が来て俺は毎日AちゃんにLINEしたり、タイミングが合えばテレビ電話に誘った。


Aちゃんはとにかくモテる。誰もが知ってるような人気俳優さんたちからもだし、メンバー内でも俺含めて3人、事務所内でもAちゃんは人気だ。特に藤ヶ谷くんなんかはめちゃくちゃ溺愛してるみたいで、Aちゃんに手を出そうもんなら黙ってないって噂がある。



こんなオールスター勢揃いの強敵の中、積極的にいかないと俺の存在なんて簡単に埋もれてしまうからとにかく押して、押して、押している。




そして、押した甲斐あってAちゃんとカフェに来ている。



「テレビ電話してたからそんなに久しぶりには感じないけどやっぱ会っておしゃべりするのって全然違うね！」



『そう？俺はやっと実物のAちゃんに会えたって思ってるよ、画面越しも可愛いけどやっぱり実物は意味わかんないくらい可愛い』



嘘じゃない。まじで意味わかんないくらい可愛い。こんなに可愛くて綺麗な人って存在するんだなって思う。奇跡の存在だ。

「蓮くんも、顔ちっさくて背高くてかっこいいよ」

『人生で言われたかっこいいの中で1番嬉しいよ』

「大袈裟だなぁ」

ってくすくす笑うAちゃん、可愛すぎる



『今日はこの辺りで仕事？』

「そう！今日は春夏のお洋服の撮影でたくさん移動してるよ〜」

『そっか、まだ寒いから体調気をつけてね』

「ありがとう！カイロたくさん貼って耐えてるよ！」


まだ寒いのに半袖とか薄いシャツ1枚での屋外撮影。考えただけで寒くて震えそうだ。
そんな事感じさせないモデルさんって本当に凄い


『俺も撮影着いて行きたい、色んな雰囲気のAちゃん見てみたいし。どんなの着たの？』


俺の質問に大きな目をキラキラさせて、ファッションの話をするAちゃん。世間的には女優のイメージが強いけど有名ブランドのイメージモデルを務めてたこともあったし、モデルの仕事も本当に好きなんだろうなって思う。

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