ナイス！木村さん2 ページ10
松村side
「私が松村さんと仲良くなりたくて…名前で呼んでもいいですか？」
私が 松村さんと 仲良くなりたくて ？！？！
思ってもない城岩さんの言葉に嬉しすぎて俺の思考が停止した。松村さんって俺だよね？
「あ、あの松村さん？」
『あっ！はい！是非。僕も城岩…いや、Aちゃんと仲良くなりたかったので』
「本当ですか？嬉しい！じゃあ私も北斗くんって呼びます…呼ぶね！」
あの、あの城岩さんが俺のことを名前で北斗くんって呼んでいるし俺もAちゃんって呼ぶことを許してもらえている…手の届かない眩しい存在の人が俺の目の前にいて共演しているんだと改めて実感する。
木「お前らお見合いか！」
と盛大なツッコミを入れた木村さんはスタッフに呼ばれて撮影へ行った。俺にしか見えないグーサインを見せて。
揶揄われた理由を咄嗟に誤魔化してくれたのも、こんな天の上のような方と仲良くなるきっかけをくれたのも木村さん、ありがとう。 その意味を込めて俺もこっそり頭を下げた。
「北斗くんってジャニーズだよね？」
『はい、うん。SixTONESっていうグループです。』
「私、ジェシーと友達でね」
『えっ？！ジェシーと？！あ、もしかして』
「そう、あの朝の番組でちょっとだけ共演したから」
そういえばジェシーは一時期、期間限定で朝の番組に出ていたことがある。城岩さんが出ていた番組だったからそこか…いや、知らなかった…
「英語教えてもらおうと思ってよくテレビ電話してるんだけど、いつもふざけて雑談になるんだよね。北斗くんの前でもそんな感じなの？」
『うん、ジェシーは自由人だからね…というかあのジェシーとテレビ電話できるのすごいね、疲れません？Aちゃん忙しいのに』
「自由人かあそんな感じする！まあたまに疲れるけど、ジェシーと話してたら元気でるよ！むしろジェシーも忙しいのに時間作ってくれてありがたいよ」
『それなら良かった。ジェシーもAちゃんとの電話で元気になってると思うよ。こちらこそありがとうって思うよ、同じメンバーとして』
「いえいえ、こちらこそだよ。北斗くんは誰かと電話したりする？」
『仕事以外では基本的にないかな。僕、連絡先を人に教えないから』
「教える基準があったりするの？」
『基準はないかな。そもそも教えてないから」
「そっか。じゃあ私もだめかぁ」
『えっ、逆にいいんですか？』
「え？北斗くんこそいいの？」
松村北斗、まさかのまさか、連絡先交換しました
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作者名：mayu | 作成日時：2021年2月21日 11時
