ノースキャンダル！ (ページ42)

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松村北斗ページ42

松村side

「何でそんなに馬鹿にした言い方しかできないの？
私ばっかり馬鹿みたいじゃん！要くんって何も言ってくれない！もうわけわかんないよ！」

涙を流すAちゃん

『待って、泣くことないじゃん』

「もういいよ、今日はとりあえず帰るから」

『行かないでよ、』

「離して！もうわかんないよ要くんのこ…んっ」

Aちゃんを強く引き寄せて口付ける。何度も、何度も。

『不安にさせたことはごめん…でもわかんない？俺、こんなに好きなんだよ』

監督「カット！松村くん！最高！！！！
最高だよ2人とも！！！！！」

監督の絶賛の声とスタッフさんの拍手が聞こえる。
亀梨くんも木村さんも松下さんも立ち上がって拍手をしている。

『お時間沢山頂いて申し訳ありませんでした、ありがとうございます』

Aちゃんからのアドバイスを聞いて松村北斗で勝負してみようと思った。相手は新谷さくらじゃなくて城岩A。
そう思ったら身体が動くのは早かった。
予想外にアドリブまみれになってしまったけど、結果的には良かったと言って頂けたから良いか。

『Aちゃん！本当にありがとう。Aちゃんのおかげだよ、俺実は緊張してて…、うまくやろうってことばっかり考えてた。Aちゃんの言葉があったから出来たよ。ありがとう』

「わ、私は何も！むしろ北斗くんに引き込まれちゃった。すごいよ、北斗くん、私も頑張らなきゃなって思ったし…えーっと、、」

Aちゃん、いつもは俺の目をじーっと見て話してくれるのに今は全然目を合わせてくれないし、言葉も辿々しい。
俺の勘が当たってれば…もしかして、

『照れてるの？』

「いわないで！！わー恥ずかしい！見ないで！」

顔を真っ赤にして口元を押さえてしまったAちゃん。
それは肯定と取るよ？
俺に照れてるなんてやばいんですけど、、、

思わずAちゃんの頭を撫でてると

「もう北斗くんのこと見れない…あんなにかっこ…」

『えっ、かっこいいって…』

「ちがう！ちがくないけど！まだ言ってない！」

ぷりぷり怒るAちゃんはさっきの頼もしい顔とは違って、

カ「可愛い。付き合いたてのカップルみたい」

俺たちの横を通り過ぎたシシドさんに気持ちを代弁されたかのように言われた「可愛い」と、その後の一言に今度は2人で顔が真っ赤になった。