ノースキャンダル！ (ページ17)

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小瀧には勝てんページ17

小瀧side

淳「小瀧、お前またやってくれたな」

朝から俺の目の前で雑誌を広げて、般若のような顔をして怒るのはグループ最年長のおじさん、中間淳太。
よう朝からこんなに怒る体力あるよなあおじさんの癖に。

照「小瀧のこれは今に始まったことやないやろ」

流「そうやで。言っても無駄や」

いつものことやん、と照史くんと流星が興味なさそうに庇ってくれてる。ようわかってるやん。

淳「お前なんか言えや」

『淳太顔怖いで』

淳「おい！！！！！」

まるでコントのようなやり取りやと俺は思っててんけど、淳太はいつも本気らしい。知らんけど。

淳「お前はいつもいつもAちゃんAちゃんって…他になんかないん？！」

『ないから言うてんねん。大体俺の中では女の子といえばAちゃんやし、恋愛といえばAちゃん！俺のファンも最近は応援してくれてるみたいやしええやん』

淳「何開き直ってんねん！お前はアイドルや！許さへん！」

淳太が怒ってる理由は、俺が雑誌の質問で好きなタイプ、理想のデートなどの質問には全てAちゃんの話をするから。正直マネージャーにも、もっと上の人にも注意されたことはあるけど、小瀧望、心に嘘はつけへん！と開き直り、言い続けた結果ファンが応援してくれたり、マネージャーも上の人も何も言わなくなった。
まあ淳太はずっとうるさいけど。

『淳太はまだAちゃんに会ったことないからそんなこと言えんねん。会ったらわかるで。今後恋愛関連の質問は勝手に口がAちゃんって動いてしまうこの現象を…まーその前に淳太とAちゃんを会わせることはないけどな』

淳「なんやそれ」

神「小瀧のガード鉄壁やな」

流「俺何回もセッティング頼んでんのにいつも断られるからマジで鉄壁やで」

濱「シゲは？映画共演してたやん」

重「俺ぇ？連絡先知らん」

照「まあシゲはそうよな…」

淳太、神ちゃん、流星からのツッコミが入り濱ちゃんと照史くんは俺以外のルートを探し出そうとして撃沈してる。無理やで。

なんてったって

『俺はジャニーズで1番城岩Aと距離が近い男や』

神「またなんか言うてる」

濱「いつものやつや」

重「淳太、今日も小瀧には勝てんな」

シゲに肩をポンと叩かれた淳太からは盛大なため息。

ごめんな、淳太

『早よ現実になるように頑張るわ』

「そういうことじゃないねん…」