ハチジュウナナ ページ47
○NOside
伏黒の目線はそのままで続きを待つ。
「…殺そうとした敵に何て言われたか聞いた時、言えないって泣いちゃったの覚えてる？」
伏黒は、あぁ、そういえばそんなこともあったなと思った。Aは、ごめん、ごめん、と何度も謝っていた。
覚えていたというか思い出しただけだが、伏黒は��はい��と答えた。
それを聞いた五条は伏黒の方を向いておずおずと口を開く。
「その話は、聞いた…？」
「…聞いてないです」
次は伏黒が目線を外しAの方を見て答えると、五条も力が抜けたように同じ方向を見た。
「だよねぇ……滅多に泣かないAが泣くって。何を隠してんだか」
確かにAは滅多に泣かない。というか、泣くが泣いているところを見せたがらない。
小さい頃は五条に怒られる度に泣いていたが、今は泣きそうになればどこかへ逃げ隠れる。
そんな余裕もないくらいだなんて、それは。
「……Aではない、Aの大切な誰かに関わることな、気がします」
「………うん、僕もそう思う」
なんて交わしてか五条は伏黒の頭を撫でてから乙骨の方へ歩く。
「さ、憂太。そろそろ時間だから行こっか」
「あ、はい！」
『え〜！！！もう！？』
◇◇◇◇
〇Aside
憂太くんを嫌々見送った。もう当分憂太くんと会えないんだよ。寂しい。
でも、さっき写真いっぱい撮ったし電話しようねって約束したから大丈夫。
あと怪我しちゃダメだよって言っといた。強いから基本大丈夫だと思うけど。Aちゃんのが心配だよって言われた。
悟は数日間だけどちゃんとバイバイした。
「早く決めねぇなら寮帰るぞ」
『えぇ待ってよ〜』
今は恵と２人でお昼ご飯食べよってなって空港でベンチに座ってスマホ見て何食べるか決めてる。
凄い急かしてくるけど仕方ないじゃん！空港って何でもあるから迷うんだもん！でもだからこそ楽しいんだけどね！
「おい、」
『あああ待って！』
どうしよどうしよほんとに何にし、
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ
ん？電話…………誰だこれ。知らない番号から電話きた。
「…出ねぇのか？」
『ん？んー、』
……まぁ一応出るか。
『もしもし？』
《Aか？俺だ》
この声………轟？え？何で番号知ってんの？教えてないよね？怖。
恵には目で知り合いだった、と伝える。多分伝わった。
てか"俺だ"って何？
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檸檬ノ紅茶(プロフ) - カド松さん» ええええそれは嬉しすぎますありがとうございます(＞＜)(＞＜)(＞＜) (2021年5月18日 16時) (
レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬ノ紅茶(プロフ) - 八守葵さん» ううう嬉しいです優しいお言葉ありがとうございます頑張ります(；；) (2021年5月18日 16時) (レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - ヒロアカ知らないけど、この感じがドストライクなのでヒロアカ見てきます (2021年5月18日 5時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - 初コメ失礼します！このお話に好みをドストレートに貫かれました！！超大好きです！無理しない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (2021年5月18日 5時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬ノ紅茶 | 作成日時：2021年5月6日 21時
