ハチジュウロク ページ46
○NOside
『あ！いた！憂太くーん！！！』
何分か走って２人はやっと乙骨と五条を見つけた。
ある程度近付くとAは伏黒の手を離し乙骨の元へ走る。
「Aちゃん！伏黒くん！ってわあああ！？」
Aはそのままジャンプして抱きついた。乙骨が何とか受け止めAを抱っこする形になっている。
『憂太くん〜…』
「ちょ、Aちゃん！君今どんな格好か分かってる！？お、降りて……！」
『やだ！』
Aは今雄英の制服を着ており、抱っこする体制だとスカートの中が傍から見えてしまいそうだし、乙骨には生脚が当たる。
だが、Aは腕ではなく脚でしがみついており乙骨が下ろそうにも下ろせないのであたふたするしかなかった。
「はいはいいい子だから降りな」
『あ！？離せ悟！！』
それを見兼ねた五条がAの背中側に立ってベリベリと剥がした。
乙骨はありがとうございます…なんて言っているが、Aは五条に背中を預ける体制のまま不服そうに上を見上げる。
そして五条の顔を見てハッとする。
『あってか悟お前嘘ついたな？！！』
「え？何が？」
『昨日って言ったじゃん！憂太くん行くの！』
「…そうだっけ？」
『しらばっくれんな！！』
Aは、も〜嘘でよかったけどさ〜なんて言いながら五条の腕の中から出てまた乙骨の近くへ行く。
五条が会話をする２人を見ているとそこにAに置いていかれていた伏黒もゆっくり歩いてやっと到着した。
五条は立ち止まった伏黒の隣に立ち、A達に聞こえないような声で話しかける。
「恵、」
伏黒がそちらを見ると、五条はAの方を見ていたので、あぁその話か、と察し伏黒も同じようにAを見た。
「Aから、聞いた？」
「…はい、すみません」
「いやいいよ。でも、絶対他言はしちゃだめだよ」
「わかってます」
目線の先のAはいつもより可愛らしく笑っている。
Aは相手が呪術師仲間であるのか護る対象であるのか、などによってかなり性格が変わるように感じる。もちろんわざとではないが、それに伴って口調や態度までも。
その中でも自分に優しくしてくれる乙骨や家入の前だとより甘えた感じになる。
十数秒の沈黙の間、伏黒はそんなことを考えた。
「でさ、」
その沈黙を破ったのは五条だった。
伏黒はまたそちらに顔を向けるが、五条の目線は未だAの方。
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檸檬ノ紅茶(プロフ) - カド松さん» ええええそれは嬉しすぎますありがとうございます(＞＜)(＞＜)(＞＜) (2021年5月18日 16時) (
レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬ノ紅茶(プロフ) - 八守葵さん» ううう嬉しいです優しいお言葉ありがとうございます頑張ります(；；) (2021年5月18日 16時) (レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - ヒロアカ知らないけど、この感じがドストライクなのでヒロアカ見てきます (2021年5月18日 5時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - 初コメ失礼します！このお話に好みをドストレートに貫かれました！！超大好きです！無理しない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (2021年5月18日 5時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬ノ紅茶 | 作成日時：2021年5月6日 21時
