ヨンジュウロク ページ5
○現在 (Aside)
ってことから始まって、それから何回も傑くんは私に会いに来た。
いつか私を呪詛師に勧誘するために好感度を上げようとしてたんだろう。
うん、作戦は成功しまくってたよ。
だって私、傑くんのことすっごい大好きだったもん。
いっぱい優しくしてくれたし、いっぱい笑いかけてくれたし、いっぱい撫でてくれたし、いっぱい褒めてくれたし、強いし。
まぁ、呪詛師に勧誘されてもなる気にはなんない程度にだけどね。
傑くんが呪詛師で私を勧誘するために近付いたって知った時は、今まで見てきた傑くんは全部嘘だったのか、って結構悲しかった気がするけど……あれは気の所為だし。
傑くんが、凄いかどうか見極めたいから秘密にして、なんて私に効きそうなことを言ってきたせいで誰にもずっと話してなかった。
でも、私は、何故か、たまに会ってたこととか勧誘されてることとかを傑くんが呪詛師と知った後も、悟に言えずにいた。
今も尚だ。
悟が傑くんを殺した話も悟に聞いたわけじゃないから、悟は傑くんと私に関わりがあったことは知らないだろう。
……言ったらブチ切れそう。
とにかく、もう一度、終わらせないと。
『次は私がお前を殺してやる』
それで、今日のことはなかったことにする。
悟にも硝子ちゃんにも夜蛾学長にも誰にも言わずに、私が墓場まで持っていく。
「殺す？君が私を？」
『それ以外何があんの』
「はは、無理だよ！君は思い出がある私を殺せるほど強くないよね？」
『はぁ？顔見なきゃ余裕だしお前なんか』
「ふ、それ余裕って言うのかい？」
言うわ。私が余裕って言ったら余裕なんだよ。
「それより場所を移そうか。ここは人通りが少なくないからね」
……あぁ確かに。
え、あぶね、あと少しで私が殺人で捕まるとこだったじゃん。
「付いておいで、いい場所を知っている」
はぁ？
『誰が付いてくか。お前が私に付いてこい』
「……いいだろう」
どこに連れてかれるかわかったもんじゃないし。
どうせ仲間の誰かが待機してんでしょ。
……でもどっかいい場所あるかな。
………あ！そうだ！
あの辺に廃アパート？があったはず。
1年前くらいに偶然通りかかって低級呪霊が大量にいたから適当に祓ったんだよね。
そうそう、ここを曲がって、その道を……
『うげぇ……』
・
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檸檬ノ紅茶(プロフ) - カド松さん» ええええそれは嬉しすぎますありがとうございます(＞＜)(＞＜)(＞＜) (2021年5月18日 16時) (
レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬ノ紅茶(プロフ) - 八守葵さん» ううう嬉しいです優しいお言葉ありがとうございます頑張ります(；；) (2021年5月18日 16時) (レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - ヒロアカ知らないけど、この感じがドストライクなのでヒロアカ見てきます (2021年5月18日 5時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - 初コメ失礼します！このお話に好みをドストレートに貫かれました！！超大好きです！無理しない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (2021年5月18日 5時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬ノ紅茶 | 作成日時：2021年5月6日 21時
