ナナジュウキュウ ページ39
○NOside
『私は悟を愛してるよ』
「……へ？」
真剣な眼差しで突然表情と似合わないことを言い出すAに、体に力が入っていた五条はポカンとした。
Aはそんな五条を表情を乱さずに見つめたままゆっくり口を開く。
『悟は？』
先程緩んだ五条の体に再び、びくり、と力が入り、心臓が、どくん、と痛んだような気がした。
「……僕、は………僕も、もちろん、愛してるよ」
『………そ。悟が愛してくれてるなら、悟が恐れてるようなことにはなんないよ。私は何言われても大丈夫』
「……」
『だから、時間かかっていいから、少しずつでいいから、教えて』
沈黙の後、はは、と笑い、倒れた体を起こしながら、敵わないなと呟いた五条。
五条に倣って同じように体を起こしたAは、それを肯定と捉えて話を続ける。
『じゃあ１つ質問していい？』
「…もちろん」
どくん、どくん、と五条の心臓は情けなくも響き続ける。
何を、聞かれるのだろうか、と。
五条の口元はそれを隠そうといつものように笑っているが。
『私って何で過去の事覚えてないの？ショック故の記憶喪失なんかじゃないよね？』
「、あ……ま、ぁ……そう…だね……」
真っ直ぐな紅色の瞳と揺れる天色の瞳。
天は紅に重なりたくないと言う。
「………えっと………あのね、A…」
『うん』
震える唇から放出される音も震える。
しかしそれを堪えて天は紅と重なった。
「…………Aには、…兄がいるんだ」
五条の発言に時間が数秒止まった気がしたが、またすぐに動き出す。
『……は？アニ？アニって……兄？』
「…うん。火神
『マ、マジで？』
・
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檸檬ノ紅茶(プロフ) - カド松さん» ええええそれは嬉しすぎますありがとうございます(＞＜)(＞＜)(＞＜) (2021年5月18日 16時) (
レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬ノ紅茶(プロフ) - 八守葵さん» ううう嬉しいです優しいお言葉ありがとうございます頑張ります(；；) (2021年5月18日 16時) (レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - ヒロアカ知らないけど、この感じがドストライクなのでヒロアカ見てきます (2021年5月18日 5時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - 初コメ失礼します！このお話に好みをドストレートに貫かれました！！超大好きです！無理しない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (2021年5月18日 5時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬ノ紅茶 | 作成日時：2021年5月6日 21時
