ナナジュウサン ページ33
○NOside
「……俺と爆豪が火神を見つけた時…多分ワープで倒壊ゾーンに飛ばされた後だと思うけど……その時にはもうあの状態だったぜ…」
切島が答えながら爆豪の方をちらりと見ると、爆豪は小さく首を振る。
それを見てまた口を開く。
「……だから、何も知らねぇ。悪ぃ」
２人の小さいやり取りに緊張した状態で話を聞く生徒達は気付かなかったが、五条と伏黒は見逃さなかった。
この２人、絶対何か知ってるな、と目を合わせた。
「ね、君とその…爆豪くんかな？ちょっと教室出て話さない？」
「え」
「なっ、僕らは今事情聴取の為に待機中なんです！外に出すのは…委員長として出来ない！」
「ちょっとだけだよ。ね、いいでしょ？２人共」
彼らがAの家族と信じつつもどこか怪しいところを感じるのか、飯田は五条の提案を止めるが、五条はそれを聞かない。
「えっ、と、……！爆豪！？」
「爆豪くん！駄目だ！教室にいるよう言われたろう！」
切島は戸惑うが爆豪は席を立ち、五条達のいるドアの方へ歩いた。
五条は口角を上げる。
「…おい、俺だけでもいいだろ」
「え」
「ん〜、まいっか！いいよ！」
「ちょ、待って！俺も行く！悪い飯田！」
「な！おい！」
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿＿
「君たちは、Aの胸に短刀が刺さった経緯を聞いたのかな？それとも、Aの個性について？いや、…両方かな？」
五条らは何となく予想が着いていた。
短刀が刺さる前に怪我をしていたようだし、自分の短刀な時点で自分で刺したのは確定。
それなのに死なずに生きたまま。
つまり、止めてくれた者がいる、と。
「両方だ。死なせるのが正解だったんだとしても止めたことは謝んねぇぞ」
「…俺も止めたことは後悔してねぇ」
五条と伏黒は顔を見合わせて軽く笑う。
「ううん、止めてくれてありがとう。あの子は、僕らが何度言っても、死のうとするのをやめてくれないんだ。不甲斐ないね」
五条の声色から少し悲しみを感じた。
爆豪がゆっくり口を開く。
「……お前、サトルだろ」
「…え？」
「アイツから名前聞いたことある」
「……へぇ、それは、…嬉しいなぁ」
五条その話に驚きながらも、顔が綻んだように見えた。
「お前のことを最強っつってた」
「あは、まぁ、最強だからね」
「…だからヒーローなんかって聞いた」
「え」
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檸檬ノ紅茶(プロフ) - カド松さん» ええええそれは嬉しすぎますありがとうございます(＞＜)(＞＜)(＞＜) (2021年5月18日 16時) (
レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬ノ紅茶(プロフ) - 八守葵さん» ううう嬉しいです優しいお言葉ありがとうございます頑張ります(；；) (2021年5月18日 16時) (レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - ヒロアカ知らないけど、この感じがドストライクなのでヒロアカ見てきます (2021年5月18日 5時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - 初コメ失礼します！このお話に好みをドストレートに貫かれました！！超大好きです！無理しない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (2021年5月18日 5時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬ノ紅茶 | 作成日時：2021年5月6日 21時
