ロクジュウキュウ ページ29
○NOside
「おいおいまじかよぉ…っ！嘘だろ？おい火神っ！起きろ！」
目を瞑ってしまったAに切島は焦る。
まだスゥスゥと息をしているのは確認出来るがAは重傷で、寝てしまったらいつ死んでしまうか分からない。
生き返るなんて言われても実感が湧かないし、何より目の前で人が死ぬなんてごめんだろう。
切島はセントラル広場に向かう足を少し速める。
「…！クソ髪！！白髪女は……、っ！？｣
「爆豪…っ！」
方が付いたらしく走ってきた爆豪は、答えを聞く前に切島の腕の中で力なくだらんと垂れているAを見て最悪のことを考えた。
「こいつ……っ、生きてんのか！？」
「おう、まだ、…でも寝ちまった……」
「寝ちまっ、たって………それ………っおい起きろやクソ女！！！」
爆豪も切島と同じで、生き返るなんて聞いても見殺しに出来なかった。
切島がずっと運んできたAと右手の貯蔵タンクを交換し抱きかかえて声をかける。
２人の声に、もうセントラル広場も近くなっているので皆、なんだなんだと様子を見ている。
２人は起こそうと叫び続ける。
「おい！！！！火神起きろって！！！！」
「クソ白髪女っ！！！おい！！っ死んだら許さねぇぞ！！！火神！！！！」
『……ん』
「｢火神！！！？｣」
『………え……今…火神って呼んだ………よね……爆豪………名前、知ってたのか……』
「火神ぃぃぃぃい！！！よがったああ！！」
Aは２人の声に死に至る前に目を覚ました。
２人とも取り敢えずホッとする。
プロヒーロー達も色々察して＿＿少なくともAが自分で胸に刀を刺したことは考えもしないだろうが＿＿近付いてくる。
「……チッ、んだよびっくりさせやがって」
爆豪は自分の腕の中にいるAを見ずに言う。
そんな爆豪にAはいつの間に移動したんだと思いながらも、爆豪と切島にしか聞こえないような声で呟く。
『…怪我、治ってないし……何で、死ぬ前に起こすかな……』
「はぁ！？何言ってんだお前は！！！」
「テメェ……それ次言ったら殺……ぜってぇ殺してやんねぇからな！？あ"ァん！？？？」
『……ふ、はは！！何だ、それ！こ、殺してやんねぇって！うははは！！…ッゴフッッ』
「あ"！血吐いた…っ！笑うなバカ！！爆豪も笑かすな！！」
「ハァ！？」
『ふ、ふはっ！！ゥガハァッ』
「あ"あ"あ！！」
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檸檬ノ紅茶(プロフ) - カド松さん» ええええそれは嬉しすぎますありがとうございます(＞＜)(＞＜)(＞＜) (2021年5月18日 16時) (
レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬ノ紅茶(プロフ) - 八守葵さん» ううう嬉しいです優しいお言葉ありがとうございます頑張ります(；；) (2021年5月18日 16時) (レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - ヒロアカ知らないけど、この感じがドストライクなのでヒロアカ見てきます (2021年5月18日 5時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - 初コメ失礼します！このお話に好みをドストレートに貫かれました！！超大好きです！無理しない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (2021年5月18日 5時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬ノ紅茶 | 作成日時：2021年5月6日 21時
