ゴジュウロク ページ15
〇NOside
伏黒は笑うAに少し得意になって話を続ける。
「しかも２年の先輩たちと俺が稽古してるとこに向かって手振って名前呼びながらだ」
『……ふ』
「禪院先輩とパンダ先輩は爆笑してて狗巻先輩は五条先生の真似してリプライ映像みたいなことしてた。心配してたのは乙骨先輩だけだ」
伏黒は何それ楽しそ〜なんて笑っているAを見て頬を緩め、目尻を少し下げている。
無意識だろうが、伏黒はよくこの顔をAに向ける。
五条の言う��優しい顔��だ。
(※��ヨンジュウ��参照)
「ちなみにこの間まだ五条先生は花壇に突っ込んだままだ」
『ブフォッ待って超見たい！！』
「先輩達が写真か動画撮ってたから見せてもらえ」
『まじで！？グレートジョブすぎる！！！』
さっきまで縦に並んで歩いていたはずの2人。
今ではAは傘を閉じ、伏黒の傘に入っている。
そういった会話の流れがあったわけではなく自然に。
『恵、楽しかったんだね』
伏黒がAの笑顔を見て嬉しくなったように、Aも同じような気持ちになっていた。
だが、自分のテンションが低かったから元気づけてくれた、なんて事は思っていない。
そもそも隠せていないことに気づいていないので当たり前ではあるが。
ただ、伏黒はいつも聞いたら話してくれるくらいなのに、今日は自分からたくさん話をしているから。
それだけだ。
Aは眉を少し下げて目を優しく細めながら微笑んでいる。
まるで、赤ん坊が赤ん坊のお人形さんを必死にお世話しているのを見つめるような、
まるで、恋人が感動して涙を流しているのを見つめるような、
そんな表情を伏黒に向けている。
「っお前……、たまに、そうやって、俺のことが心底愛おしいみたいな顔で笑うの、やめろ……」
『…は！？ふっ、何それ！そんな顔して笑ってないよ！？自意識過剰だわ！まぁ大好きではあるけどさ！愛おしいって……なんか違くない！？私そんなこと思ってんのか……？』
「……あとその、大好きとか軽々しく言うのもやめろよ」
『いや全然軽くないし！おっも重！』
「そうかよ……」
��え？何？照れてんの？��
��照れてねぇ黙れ��
��大好きだよ、嬉しい？��
��黙れ��
なんて、カップルみたいな会話を交わしながら歩く２人に近寄る細長い影＿＿＿＿
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檸檬ノ紅茶(プロフ) - カド松さん» ええええそれは嬉しすぎますありがとうございます(＞＜)(＞＜)(＞＜) (2021年5月18日 16時) (
レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬ノ紅茶(プロフ) - 八守葵さん» ううう嬉しいです優しいお言葉ありがとうございます頑張ります(；；) (2021年5月18日 16時) (レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - ヒロアカ知らないけど、この感じがドストライクなのでヒロアカ見てきます (2021年5月18日 5時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - 初コメ失礼します！このお話に好みをドストレートに貫かれました！！超大好きです！無理しない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (2021年5月18日 5時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬ノ紅茶 | 作成日時：2021年5月6日 21時
