ゴジュウサン ページ12
○Aside
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ
『ん、？』
なんて考えていると私のスマホが鳴った。誰かから電話きたっぽい。誰だろ……
って悟じゃん！？
え、怖っ！！！！こっわ！！！！
ば、れてるわけはない、はず、だけど、タイミングよ！！！！何で今！！？
『…も、しもーし？』
《あ！A？ヤッホー！ごめんねー！今もしかして授業中だった？》
恐る恐る電話に出るといつもの感じの悟の声が聞こえた。
授業……？っあ、そっか私本当だったら今学校にいるんだ。
校門が閉まってて行くのやめたんだった。
『っあー、うん！まぁ、今、終わったとこ！だから、大丈夫！』
《えー？ほんとに？何かグツグツ聞こえるよ？》
『っえ！？』
あほんとだやべ、リゾットがいい感じにグツグツしてる！
《サボったでしょ！》
『あー、うー、……うん』
《もー！急に雨降って傘ないと思って帰り恵に傘持って駅まで行かせるねって話しよーとしたのに！》
あーーーなんだ、そんな話か、よかった……
でもせっかくもらった服濡らしたくないから来てほしいかも……
『それはありがと。今恵何してる？今日任務あった？』
《ないよ！今訓練終わったとこで近くにいるよー代わる？》
『いや、今ここに居るから、傘持ってきてくんないかなーって』
なんて言いながら悟に位置情報を送り付ける。
《え？今東京にいるんだ？しかも東京駅から結構距離あるけど……そんなとこで何してたの？》
『……呪霊、祓ってた』
《ふーん？》
嘘は言ってない。だって祓ったもん実際。
雄英の周りでも、廃アパートでも。ね？
《恵やだってー！》
『えぇ……今日の夜、生姜料理尽くしにしたげるよ』
《もう、仕方ないなぁ、可愛いヤツめ！だってー！、わっ！怒んないで恵！》
『ふはっ、ありがと、待ってる』
《おう、しっぽ振って待ってな、ちゅ、だっとぅわぁ！ごめんって！あ、ちょ、》ﾌﾞﾁｯ
あ、切れた。多分恵が無理やり切った。
悟は恵にキレられまくってんだろうな、ウケる。
本当に、
2人ともそれぞれ抱えてることは沢山あるだろうけど、
ずっと、こうやって、
ふざけてられたら、いいのに。
『……もう何にも、起こるなよ…………』
2人が、皆が、心の底から幸せだと思ってくれたら。
それだけでいいのに、
それが１番難しいんだ。
・
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檸檬ノ紅茶(プロフ) - カド松さん» ええええそれは嬉しすぎますありがとうございます(＞＜)(＞＜)(＞＜) (2021年5月18日 16時) (
レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬ノ紅茶(プロフ) - 八守葵さん» ううう嬉しいです優しいお言葉ありがとうございます頑張ります(；；) (2021年5月18日 16時) (レス) id: 699ad23d18 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - ヒロアカ知らないけど、この感じがドストライクなのでヒロアカ見てきます (2021年5月18日 5時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - 初コメ失礼します！このお話に好みをドストレートに貫かれました！！超大好きです！無理しない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (2021年5月18日 5時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬ノ紅茶 | 作成日時：2021年5月6日 21時
