星降る夜のスターチス【虎】

8 松倉side ページ9

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「ここ！ちゃかーついたよ」








宮近「……おお、すげえ！今の時間ちょうど夕日見えんじゃん！」









車を近くに止めて外に出ると、ちょうど海岸線に夕日が沈みかけていた。









「…ここ、昔よく来てたんだ。家から自転車でこれるからさ」









宮近「へぇ、いいねぇ青春！」









「んー青春、なのか？(笑)」









事務所に入ってからはなかなか来れてなかったけど、たまに心が沈んだ時とかこっそり夜に帰ってきて、ここでぼんやりと星を見ることがあった。
　









小さい頃はAも一緒に来ることが多かった。


2人とも海を見るのが好きだったから。









暫くちゃかとふたりでぼーっと海岸線を眺めていた。









仕事がある忙しない日常がなんだか夢みたい。








　






宮近「ねぇ、松倉はAちゃんとずっと仲良いの？」








「うん？…まあ、そうだね。
親同士も仲良いし、連絡はちょくちょく取ってるよ。あんまり会えてはなかったけど」









宮近「ふーん…」









「…それだけ？あ！か、可愛いなみたいな？」









俺がふざけてそういうと、ちゃかは当たり前とでも言ったように









宮近「…うん、可愛いと思うよ(笑)」









「はっ？！…え？」









あのちゃかが？女の子と緊張して喋れないちゃかが？女性スタッフさんにも人見知りしちゃうちゃかが、Aのこと可愛い”なんて









「だ、だからやめろよなぁ！幼馴染のことメンバーがそういう風に言ってんの恥ずかしいんだって！」









宮近「だってそう思うじゃん実際。松倉は？そう思わない？」









「俺？」








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