星降る夜のスターチス【虎】

another K.M ページ46

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ちゃかちゃんsideのお話です。





最近の媒体のお話が少し入るので、苦手な方はUターンお願いします。








それでも宜しければ是非、お楽しみください( ˊᵕˋ )









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Aちゃんと松倉が付き合った。







直接報告を受けたわけじゃないけど、松倉のことをみてればそれは直ぐにわかった。







外見が変わったとかじゃなくて、





雰囲気が一回りも二回りも男らしく成長したような感じ。








って、同い年の俺がいうのも可笑しいけど。









俺たちは同期で同級生。






血液型も入所日も高校の時の担任も年齢だって、同じ。









そして、同じ“カイト”









あの日、Aちゃんが俺のことを「海斗くん」と呼んでるのを聞いたとき、複雑な気持ちになった。







Aちゃんが呼ぶ“カイト”は俺だけど、俺じゃない。


松倉だ。









それと同時に、“その海斗をいつか宮近海斗にするんだ”って気持ちが出てきて、








自分では恋愛に関して積極的じゃないし、むしろ苦手だったはずなのに、そんなことを思っている自分に自分が一番戸惑っていた。









でも結局、最初から最後まで松倉だった。









Aちゃんを見ていて、「きっと今俺にドキドキしてくれているんだろうな」と思うこともあった。









すぐ頬を赤く染めるAちゃん。それくらいわかりやすかったから、









でもそれはきっと、ファンの人が俺のことを見て感じるドキドキの種類で、これまで積み重ねた松倉との思い出を覆すことはできなかった。






　




初めから、これは厳しいなって思ってた。









今日は雑誌の撮影とインタビュー。





各々に用意された衣装に袖を通す。





他のメンバーは個々にメイクや撮影、インタビューへと向かう。









今、更衣室には松倉と二人だけ。









着替えの途中、ふと横の松倉をみると、




上のシャツを脱いだ松倉の肩には、引っ掻き傷やミミズ腫れのようなものがいくつか見えた。





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