星降る夜のスターチス【虎】

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『で、どうしたの？何か用事あった？』









松倉「えーと、あ！そうそう。
一応東京土産というか、お菓子買ってきたからAにって思って。近場のやつで悪いけど」









『甘いもの？嬉しい！ありがとー』









海斗はたまに仕事で行った場所でお土産を買ってきてくれる。








前は福岡とか、京都とか









大抵は食べるものが多いんだけど、前に石鹸と香水を買ってきてくれた時は、それを選んでいる海斗を想像して嬉しくなったのを覚えている。

　









松倉「あのさ…」
　





『これ美味しい！…ん？何？』








松倉「もう食ってんの？！今何時よ？」









『だ、だって！海斗が買ってきてくれるの美味しいから…』


　








松倉「まー喜んでくれるならいいけどさ！
歯磨き忘れんなよ〜」









『あーうん…分かってる！』









昔から知っているからか、私の好みを私よりも知っている海斗が選ぶものは外れがなくて









でも貰ってすぐ食べる癖はやっぱり子供っぽいなと少し反省した。
　









松倉「そういえばさ。Aは、ちゃかと今連絡取ってるの？」









『今？よろしくねっていう挨拶はしたよ。どうして？』

　








松倉「あー、昨日の夜たまたまちゃかのケータイの通知みて、仲良くなったのかなって」









『なるほど。仲良しってほど連絡取ってるわけじゃないけど、良い人だなって思うよ』









実際、昨日別れた後にちゃかちゃんからメッセージが入っていて、今も少しだけ続いている。




今朝は海斗の寝顔の写真が送られてきていた。









松倉「昨日の夜、ちゃかがAのこと可愛い子だねって言ってたよ」









『えぇ！それは、嬉しいなぁ』






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