虫さん誕おめ!(遅い) ページ1
今日は私の片想いの相手、ざわくんの誕生日。
今やトップYouTuberで人気者のざわくんだけど、
誕生日をお祝いしたいと伝えるとわざわざ時間を取ってくれた。私だけのために。
それもざわくん家にご招待だよ。
ざわくんがわざわざ。ざわがわざわざ。
ゲシュタルト崩壊しそう。
午前中はお互い仕事があるからってことで、会うのは午後になった。
約束の時間まであと5時間。
ざわくんとはLINEでやりとりはするものの会うのは結構久しぶりで、ちょっと緊張しちゃう。
といっても、多分緊張の原因は他でもない、プレゼントのことだろうなぁ…。
ここに宣言しておこう。
今日、私はざわくんに告白します。
マジで緊張してきた。
告白といっても面と向かっては恥ずかしすぎるから、プレゼントにメッセージを添える形式でいこうと思ってるんだ。
で、その文を今考えてるところなんだけど…
「中学で隣の席になった時から、ずっとざわくんのことが好きでした。」
うーーーん真面目すぎる。直球すぎて恥ずかしい。
「ざわくん誕生日おめでとう!実は私ざわくんのこと好きだったんだよね〜てか今もなんだけど爆笑」
いや、あまりにもギャルだ…。
「私ざわくんのこと好きで彼氏もいないんだけどどう?ざわくんも今彼女居ないっしょ?私もらっときな??」
軽すぎるし上から目線だ…
うわ〜〜〜どうすればいいんだこれ。文面ムズすぎ。
…強いて言うなら最初の直球クソ真面目が一番まともかな。これにしよう。
緊張で震える手で何とか文章を書き、プレゼントの香水と共にラッピングする。
この告白がきっかけでざわくんと話せなくなる、なんてことあって欲しくないなぁ。
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作者名:鹿 | 作者ホームページ:https://twitter.com/puku__64?s=21
作成日時:2021年10月10日 21時