恋の罠【綾部喜八郎】

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「おじゃまします。」
「おぉ、よく来たな一年生。」
立花先輩は、優しく微笑みながら私達を歓迎した。
茶華道部の部室に足を踏み入れた。
私は、入ってある疑問を持った。

意外と部員が少ないことに。

いや、部員が少ないと言うよりこれはいないと言っても過言ではない。
2年生は、まだ来ていないのか……？？
他の、見学者も来ていない。
「……。」
綾部くんは、じっ……と立花先輩を見つめていた。

「やぁ、久しぶりだな 喜八郎。」
「久しぶりです、立花先輩。」
「そっちの子も初めましてだな。喜八郎のしりあいか。」
「あっ、はい。」
「友達です。」
喜八郎くんの言葉から友達という言葉が出てきてビックリした。
私は、友達の関係になれたのかと思い改めて嬉しくなった。

「そうか、よろしくな。こんだけの人数だがお互いの自己紹介をしようか。」
クラスと名前を言うことにした。
「私は、部長の3年1組の立花仙蔵だ。お前達か入部するか分からないが 精一杯頑張っていくつもりだ。」
私達は、拍手をした。
「1年2組の、神野Aです。よろしくお願いします」
先輩と、喜八郎くんに拍手された。
「1年2組の、綾部喜八郎でーす。よろしくお願いしますー。」
先輩と私は、拍手した。

「ところで、先輩…。」
「なんだ、喜八郎。」


「なんで、こんなに部員が少ないんですか？」
喜八郎くんは、私が思ってることを聞いてくれた。

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