海月と水槽 (ページ11)

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はじめまして、えぺしましょう（２）ページ11

「くらげちゃんのリスナー、本能でコメントしてない？ｗｗｗ」
『美少年と美少女に激弱なオタクくんだからな〜！うちのご主人たちは！』
「海月さんの照れボイスもっと寄越せ、だそうです」
『葛葉さんやめて？？？余計なコメント拾うな？？』

＞葛葉ないす
＞もっと褒めてください
＞葛葉の配信でお願いしてくるわ

『他所様の配信に行くなｗｗｗｗｗｗ大バカタレｗｗｗｗｗｗ』
「おっ！ご主人、スパチャありがとうございまァす」
『スパチャしてまで頼み込むな〜！！！』

結局あれから散々クロノワのふたりに褒めちぎられ、下手くそなエイムがさらに下手くそになりダウンしまくった。ふたりとも話が滅茶苦茶に面白いし上手だからずっと楽しくって時間があっという間に過ぎていった。

『結構長いことしてたねえ、そろそろお開きにしましょうか。またね、ご主人♡』

海月にとって初コラボ。ずっとずっと楽しくて、最高な初コラボとなり締めくくった。コラボのお誘いをしてくれた葛葉さん、初めましてでコラボしてくれた叶さん、ふたりに感謝してもしきれない。
配信の終了を確認してグループの中にふたりが残っているのを確認して声をかける。

『今日は本当にありがとうございました。わたし凄く下手くそだったよね、楽しめた？』
「わいわいカジュアルって言ってたじゃん、めっちゃ楽しかった。それにコラボ誘ったのはオレ。普通お礼言うのはオレからでしょ」
『何を言ってるのかな〜！？ふたりは大先輩なの。わたしからお礼言うのは当たり前だし！』
「友達なんだから気使わないでよ〜！それに、葛葉からコラボの話聞いた時正直、目を疑った」
『そんなに？』
「だって、デビューしたての新人さんで、どこで知り合ったのか分からないのにコラボの約束してきたって今までの葛葉だったら有り得ないもん」
「うるせ〜」
『わたしも、誘って貰えた時"あの葛葉さんから誘ってもらえてる？！"て内心思ってた』

他のライバーさんの切り抜きや配信してる時の雰囲気だったりで誘ってくるようなタイプでは無いと思っていた、けれど事務所で会った時に誘って貰えた。
それだけで結構な幸運なんじゃないかと思ったりした。

『だからこのコラボ絶対楽しい配信にしたいなあって思ってたの！！ふたりともすっごい優しいからわたしばっかり楽しんじゃった』
「オレらもめっちゃ楽しかったし」
「そうそう！また誘ってよ」

誘ってよ、という2人の声はすごく優しい声をしていた。また誘っちゃうぞ〜！！