【HQ】恋愛ゲームの達人ちゃん

喋喋喃喃 ページ10

『………う…うお』

今の…超カッコいい…！内なる乙女ちゃんが疼く……

ヨッ，イケメン！！！！！！！

…って，此処は恋に落ちた感じの雰囲気を醸し出さなきゃ

人間ってどうやったら顔赤くできるの……？

『ふぅ〜んぬ！ふぅ〜んぬ！』

こう，おでこに力を入れたら血が上がっていい感じに……

灰「ぷっ……変な顔！」

その一言でハッと我に帰る

さっきまでの不貞腐具合は何処へ行ったのか，クスクスと笑っているリエーフの姿

『こ……こいつぅぅ……』

人が折角恋に落ちようとしてるのに……

でも良いもんね！まだ卒業式だって始まってないし！

あと1週間したら絶対相思相愛になるからね！！！

灰「おでこのシワ取れなくなっちゃうぞ〜」

そんな風にはならないし，絶対！

朝「ふへへ…仲直り出来たみたいで良かった…！」

この一連の流れを見ていた愛ちゃんが安心して肩を下ろす

う…ごめんね……！リエーフのせいで酷い思いさせて……

グスッ…グスグスッ……

『リエーフ，愛ちゃんにもう一回挨拶しな！』

おら！と背中を叩くと，今度はしっかりと愛ちゃんの方を向く

灰「おお！俺灰羽リエーフ，宜しくな！」

朝「ふわぁぁ…！私朝比奈愛です…宜しくね？」

ゔゔゔっぇぇ…愛ちゃん可愛い…

こてんと首を傾げながら握手する姿はまるで天……

ん，握手？

『リ，リエーフ…今後二度と愛ちゃんと握手するな！！』

このままだと愛ちゃんがヒロインみたいになっちゃうぞ！？

…それはそれでありかも知れないけど……

灰「意味分んねぇ！なんで絢音はよくて愛はダメなんだよ！」

かわいいからです，リエーフが惚れたら困るでしょ！？

『かわいいからです…愛ちゃんは私の物なのです……』

あ，これはどっちもちゃんとした本音だからね

どっちかって言うと2つ目の方。

愛「ふぇぇ…私の為に喧嘩しないでぇぇ…」

うわぁぁ！これ程までにこのセリフが似合う子がいるなんて…

恐るべし音駒…恐るべしイケメンパワー……！

でもね愛ちゃん，喧嘩っていうより我儘だから安心してね

灰「愛は物じゃなくて人間だぞ！」

うっ…正論…！

『すみません……』

くそぉ…リエーフのクセに常識言いやがって！

まぁリエーフだって人間だもんね，そうだよね！

半ばヤケクソ気味になりながら2人に謝る。

いや…此処で謝るのは愛ちゃんだけで良かったんじゃ……

『ゔゔゔ…リエーフめぇぇ……』

愛「うわぁ〜喧嘩しないで〜」

灰「絢音が逆ギレしただけだろ」

年老竜鐘→←媚眼秋波

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