【HQ】恋愛ゲームの達人ちゃん (ページ6)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:3,813 hit

悲憤慷慨ページ6

はぁ…やっぱり私くらいになると運も味方するのね…

灰「……なにニヤニヤしてんの？」

『いやいや…ニヤニヤなんてしてないよ？』

いけない……つい口元が緩んでしまった…！

パッと手で口を覆って隠す，ちょっと大袈裟に…天然系みたいに

灰「じゃあなんで手で隠すんだよ！ちょっと退けてみろよ！」

腕を掴んで無理矢理口を見ようとしてくる銀髪君。

…最近の高校生って自然にそういうのやっちゃうの？

『や～だ～！理由は無いけど外さないっ！』

きゅっと体を縮こませて顔全体を隠す…凄い歩きづらいけど

でもこの動き餌を取られない様にする猿みたいで可愛くない？

やっぱりゲームで予習してきてよかったよ！

やってなかったら今のに対応しきれなかったもんね，うんうん。

と…イチャイチャもいいけどここらで名前を聞き出そう

『むむ…と，ところで名前なんて言うの？』

心の中のにやけを絞め殺して手を外す

しかし…本当にイケメンだ…ゲームなんじゃないかってなるくらいに。

灰「…あれ，俺自己紹介してなかったっけ？」

手を離してコテッと首を傾げる銀髪君

うわ…その動きめっちゃカッコいい…し可愛い…

『してなかったよ！私だけ名前教えるなんてずるいよ！』

…殆ど言い掛かりじゃねぇか，銀髪君可哀想だろ！！！

クラス見てもらってなにがズルいだボケ…あ，いけないいけない…

それがヒロインってもんなんよな，理不尽がヒロインよ

灰「ズルくはないだろ～？俺は灰羽リエーフ，よろしく！」

『ん，リエーフね！よろしく！』

スッ…と横から長い手を出すリエーフ…なに？

見上げるとリエーフもなんで？みたいな顔をして私を見つめてる

え…私がおかしい………？

灰「よろしくの握手だ！1年間一緒なんだから，な？」

『お…おう…じゃあ……握手！』

硬く握った手を見つめながら，私は欧州のスキンシップの激しさを思い知った

というか，ちょっとだけ素でちゃった…うへぺろ☆