Jr.high 38 ページ33
イサミはAを待っていると、突然名を呼ばれ目を向ける。
『イサミくん、だよね？』
するとそこには自分の待っていた少女の姿があった。
「一ノ宮さん？」
目が合うと同時にはじめましてと笑う彼女に、イサミは驚いた。
『よかった、違かったらどうしようかと思った。わざわざ来てくれてありがとう！』
「ううん、大丈夫だよ。それより、よくボクのこと分かったね？」
『タクミくんにはイサミくんってゆう双子の弟がいるって寮の先輩が教えてくれたから、それで分かったの！
急に声かけて驚かせちゃってごめんね？』
「そうだったんだ。でもボクたち全然似てないから、今まで兄弟だって言っても信じてもらえないことのが多いから、びっくりしちゃったよ。」
『あはは、確かに背丈とかは似てないけど、やっぱりどこか似てるよ？例えば』
そう言うとAはグイッとイサミに顔を近づけた。
一瞬キスされるのかと思うほど距離をつめてきた彼女に、イサミは驚きと羞恥が入り乱れる。
「っ！？」
『ほら、やっぱりすごく似てる！』
「え？」
『瞳の色、すごくきれいな深い海の色！』
舐めたらしょっぱそうだね？と、なんとも料理人らしい感想を述べながら笑うA。
そんな彼女を見て、イサミの心は一瞬にして彼女で埋め尽くされてしまった。
『タクミくんは？』
しかし兄を呼ぶその一言で、すぐに現実に引き戻さる。
"そうだ、彼女は兄ちゃんに会いに来たんだ。"
「兄ちゃんは、今日風邪を引いちゃってて、代わりにボクが来たんだ。
ごめんね、兄ちゃんも一ノ宮さんに会うの楽しみにしてたんだけど。」
『風邪？！大丈夫？こっちこそそんな時にごめんねっ
言ってくれればよかったのに．．』
Aは風邪と聞いてそう言うものの、あ、でも連絡先知らないから言えないかぁなどと一人で慌てている。
そして何かをひらめいたのか、パッと顔を明るくしてイサミに向かって話しかけた。
『連絡取れないと不便だから、もしよかったらイサミくんの連絡先教えてもらっても良いかな？』
「いいよー、って、え？ボクの？」
『うん、ダメかな？』
こうしてタクミよりも先に、Aと連絡先を交換することになったイサミ。
『よし、これで今度何かあっても安心だねー。』
そう言って笑う彼女は、とても可愛らしかった。
『じゃあ、よろしくね？』
「ありがとう、渡しておくよー」
こうして無事に、彼女からタクミへのプレゼントを受け取った。
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篠。(プロフ) - マタタ火さん» マタタ火様、この件に関しては年齢の問題(R指定的な意味)もございますので、コメント欄では回答を控えさせて頂きます。どうしてもというのでれば、個人的にプロフィールからメッセージをお願い致します。 (2020年1月6日 20時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
マタタ火 - ねえ何を勘違いしたの？生で出すって本当はどういう意味？全然わかんないんだけど調べたら出てくる？ (2020年1月5日 12時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - タケタケさん» コメントありがとうございます！！嬉しいお言葉です〜( ≧∀≦)ノ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
タケタケ - つづきがきになる。 (2019年8月18日 8時) (レス) id: be34724f91 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - 美咲さん» 美咲様☆コメントありがとうございます！アリスちゃんいいですよね！！早く登場させたいです〜(*^^*)これからも頑張ります！ (2019年3月11日 20時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2018年5月17日 17時
