Jr.high 32 ページ27
それからというもの、竜胆とももは司を応援するという名目で、Aにちょっかいを出しては司に自慢するという日々を過ごしていた。
竜胆「司ー。これ誕生日にAがくれたんだぜー？羨ましいだろ？」
もも「ももはね、今日Aと一緒にお買い物するの！」
竜胆「この前Aに猫耳付けたらめっちゃ似合っててよー」
もも「猫も良いけど、Aはウサギの方がもっと可愛いいと思うの。」
司「．．．」
応援というよりむしろ遊ばれていないか？と司は思うものの、その都度二人からはAの可愛い写真を送ってくるので、あながち悪い気はしなかった。
一方Aはというと、お姉さんが出来たようでこっちはこっちで楽しんでいるようであった。
そしてこの日は、ももの宣言通り二人でショッピングをしながら、喫茶店でお茶をしていた。
もも「お店もケーキもAも可愛い。幸せ。」
嬉しそうにケーキを頬張るももを見て、Aも自然と笑みがこぼれる。
するとももは、急にこんな質問をしてきた。
もも「Aは、司のことどう思ってる？」
『司先輩？』
Aはその質問の意図がよく分からなかったが、素直に思っていることを口にした。
『尊敬できる先輩、ですかね？お料理も、音楽もすごく上手ですし。』
どうしてですか？と聞くAに、ももはべつに何でもないと答えた。
そんなももを見て、もしやもも先輩は司先輩を好きなのでは？などと検討違いな想像をするA。
もも「好きじゃないから。ねぇブッチー？」
『あれ、声に出てました？』
もも「声には出てないけど、顔にそう書いてあるもん。」
『ええ？！』
そんな他愛もない話をしながら、お茶を楽しむ二人。
そしてその後、再び街を歩いていると、突如ももが呼び止められた。
「もも様！助けてください！」
ももに声をかけたのは、大手の玩具メーカーの社員達で、どうやら一大プロジェクトの新作のぬいぐるみの選考に頭を抱えているのだそうだ。
そこで、カリスマ的存在のももにぜひ選んでほしいということだった。
もも「今忙しいから嫌」
「そこをなんとか！！」
もも「嫌。Aを一人にしちゃうもん。」
「もも様！！」
ももは乗り気でなく断ってしまう。
そんなやり取りを見て、Aは彼らが可哀想に思い口を開いた。
『わたしはどこかで待ってるので、もも先輩は力を貸してあげてきて下さい！』
その言葉に、ももは10分だけね、としぶしぶ了承した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 412人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
篠。(プロフ) - マタタ火さん» マタタ火様、この件に関しては年齢の問題(R指定的な意味)もございますので、コメント欄では回答を控えさせて頂きます。どうしてもというのでれば、個人的にプロフィールからメッセージをお願い致します。 (2020年1月6日 20時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
マタタ火 - ねえ何を勘違いしたの？生で出すって本当はどういう意味？全然わかんないんだけど調べたら出てくる？ (2020年1月5日 12時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - タケタケさん» コメントありがとうございます！！嬉しいお言葉です〜( ≧∀≦)ノ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
タケタケ - つづきがきになる。 (2019年8月18日 8時) (レス) id: be34724f91 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - 美咲さん» 美咲様☆コメントありがとうございます！アリスちゃんいいですよね！！早く登場させたいです〜(*^^*)これからも頑張ります！ (2019年3月11日 20時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：篠 | 作成日時：2018年5月17日 17時
