Jr.high 23.5 ページ18
side 創真
創真は目覚めると、見慣れた天井を見つめ、まだ覚醒しきらない頭で何やら思考を巡らせてた。
"やっぱり、聞こえてたよな？"
昨夜の出来事を思い出しながら、創真はその時のことをAに何と言い訳をしようかと考えていた。
しばらく布団の中で考えていたが、結局これといった案は浮かばず、その時の流れに任せようと思った。
リビングへ降りていくと、Aもちょうど起きていた。
創「おはよー」
『おはよう！あ、創真昨日の夜．．』
そこまで言うと、急に恥ずかしそうに言葉を止めるA。
それを見て創真は、昨日の発言はやっぱり彼女に伝わっていたのだなと思った。
そしてさっそく問いただされるのだと、創真は勝手に身構えていた。
しかし、実際に聞かれたのは創真が想像していたものとは違う質問だった。
さらに好都合なことに、昨夜のことをAはあまり覚えていないと言う。
それを聞いて、創真はホッと胸をなでおろした。
しかしその安堵も、つかの間の出来事であった。
『創真、わたしのこと好き？』
創「はぁ？！」
Aの予期せぬタイミングでのカミングアウトに、創真は動揺を隠せなかった。
"大丈夫、聞かれるだろうと想定していたじゃないか。"
創真は大きく深呼吸をし、なんとか心を落ち着かせようと努力する。
その間にも、Aは不安そうにこちらの顔色をうかがってくる。
そんな彼女のためにも、早くなにか答えてあげなければと思い、創真は意を決して言葉を紡いだ。
「好きだよ」
そして創真は、まるで自分にも言い聞かせるように、"家族"という魔法の言葉を武器にする。
「当たり前だろ？家族なんだから。親父も、母ちゃんたちも、妹のAも、みんな好きだよ。」
"家族だから好き。
そう決めたんだよ、俺は。"
そして創真は、この考えを確かなものにするために、Aにも面と向かって自分達は家族だと言ってほしかった。
Aに直接そう言われれば、諦めがつくと思ったのだ。
創真は尋ねた。
創「家族だもんな、俺たち？」
Aに真意を悟られぬよう、必死に笑顔を作って。
『．．家族だよ』
その問いに、Aは自分の欲しかった答えをくれた。
自分は間違っていないんだと、創真は胸が熱くなった。
一方で、閉じ込められた恋心が苦しくもあった。
"笑え、いつものように。"
創真は後者の気持ちをかき消すように、最大の笑顔をAに向けたのだった。
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篠。(プロフ) - マタタ火さん» マタタ火様、この件に関しては年齢の問題(R指定的な意味)もございますので、コメント欄では回答を控えさせて頂きます。どうしてもというのでれば、個人的にプロフィールからメッセージをお願い致します。 (2020年1月6日 20時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
マタタ火 - ねえ何を勘違いしたの？生で出すって本当はどういう意味？全然わかんないんだけど調べたら出てくる？ (2020年1月5日 12時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - タケタケさん» コメントありがとうございます！！嬉しいお言葉です〜( ≧∀≦)ノ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
タケタケ - つづきがきになる。 (2019年8月18日 8時) (レス) id: be34724f91 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - 美咲さん» 美咲様☆コメントありがとうございます！アリスちゃんいいですよね！！早く登場させたいです〜(*^^*)これからも頑張ります！ (2019年3月11日 20時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2018年5月17日 17時
