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久我との食戟の挑戦権を失った創真と、司との再戦が叶わなかった久我。
「へへへー…勝者なき戦いってのはこういうのを言うんだなー。両者ともに死ぬ程悔しそうだぜー」
そんな二人を見ながら、なんとも楽し気な竜胆。
「…るっさいよ。
ま……幸平ちんも、今後もっと伸びるかもね。」
「あははー！久我も結構素直だよなー」
「誰が…！」
そんな珍しく本心を呟いた久我をからかいつつ、竜胆は創真を眺めている。
「あたしも気に入ったぜ、幸平そーまのこと。それに……
Aにとって一番近い存在、らしいしな？」
そしてその瞳は、最終的にAを捕らえた。
『…！？』
その時、Aは妙な感覚にふっと身震いした。
しかしほんの一瞬だったため、気のせいかと思い作業に戻る。
そこへ竜胆の声が響いてきた。
「A〜！店終わったら暇だろー？連れてくるように頼まれてっから、行こーぜー！」
『竜胆先輩！えっと…？』
「あ！せっかくだし幸平そーまもどーよ？今夜テーブル押さえてあるからよー、屋台閉めたら一緒に連れてってやるよ！来るよな？」
「テーブル？何の事っすか？」
そんな首をかしげる二人に、竜胆はニィっと笑いこう答えた。
「司瑛士の模擬店」
『「！！」』
「現第一席の出す料理…キョーミあるだろ？一緒に山の手エリアへ繰り出そーぜ？」
そして閉店後、創真とAは竜胆に連れられ山の手エリアにやって来た。
そこは他のエリアとは世界が違い、お城のような立派な建物が並んでいた。
「あとは司の店でオールコンプリートだぜー」
『…え？』
聞けば竜胆は、この月饗祭の５日間で、模擬店120個すべてを回ったそうだ。
「がんばった！」
頑張ってどうにかなるものだろうか？とも思ったが、Aは深く考えないことにした。
そんな話をしながら辿り着いたのは、ひときわ目を引く美しいお店だった。
「いらっしゃいませ…お待ちしておりました。
本日は"秋の食材の交響曲"と題しまして、9品のコースを召し上がっていただきます。」
中に入ると、給仕の案内によって広く長い廊下を進んでゆく。
「奥へお進み下さい…もう既に司は、調理を始めてございます。」
そして開けられた扉の先には、広い空間にテーブルが３組だけ設けられていた。
『…司先輩』
ガラスで仕切られた奥の部屋には、調理中の司の姿があった。
その光景はまるで舞台を見ているようで、
美しい光を纏う司の周りだけ、別世界のように感じた。
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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー｀*)後に活躍してもらいますね！！笑 (2019年9月17日 15時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います！楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・｀*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです！ (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(*￣ー￣) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2019年6月15日 23時
