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14-10 ページ12

「オムライスの基本的な要素は5つ。

鶏肉、卵、ご飯、玉葱、デミグラスソース!」


創真とAは、この料理に込められたたくさんの工夫を伝えてゆく。


『うずら肉は油で焼いてからオーブンでじっくりロティしているので、表面はカリッと、中はもっちりジューシーに仕上がっています。』

「卵は塩とブラックペッパーで味付け…そして生クリームを加えて濃厚に。
リゾットにはトマトの酸味、玉ねぎはスュエすることで甘味とコクをプラス!」

『そしてソースは、砂糖や蜂蜜でほんのり甘く仕上げたマデラソースに、ドライしたトマトと牛のフォンを加えました。これがデミグラスソースの様に食材どうしを繋ぎます。』


「つまりこの品は……オムライスの概念を、フレンチの技で再構築したものなんす!」


二人は言葉の通り、フレンチの技法を最大に駆使した、見た目も新しい"オムライス"を作り上げたのだった。


「しかし……ユキヒラ!これをどうやって詰めたんだ!?」

アベルの言うとおり、うずら肉に詰め物をする場合、通常はリゾットのような柔らかい食材はこぼれ落ちてしまうのだ。


「あっ!!」


するとその時、日向子が突然立ち上がった。


「さっきの歯応え!キャベツですね!!」

『ふふ、その通りです!』

「サッと塩茹でしたキャベツで包み込んでからうずらの中に詰めたんです!」

「それって!!合宿の時のむぐぅっ」


日向子は、かつての食戟で四宮の作ったシュー・ファルシのことを思い出したのだが、シャペルにバレぬように全力で口を塞がれた。

何故ならあの食戟は、シャペルには絶対に秘密なのだから…!


そんな事はさておき、今重要なのは、この品が新メニューとして採用されるのか否か。
それにより、Aたちのスタジエールの合否が左右されるのだ。


『四宮先輩は…フランス料理でもっと上を目指すために日本に帰ってきたって言いましたよね。
なら……今私たちがやるべき事は、きっとその逆なんです。』

「生まれ育った環境の中だけでやってきた料理をぶち破る事!
これは…俺らが初めて作った、新しい"ゆきひら"の料理っす!!」


二人は四宮に向き合い、笑顔でそう語った。



さぁ、いよいよ判定の時。
果たしてSHINO'sのメニューに名を刻めるのか!?


皆の注目する中、やがて四宮はゆっくりと声を上げた。


「やりやがったな………!


だがダメだな、クオリティが低い。」


『……っ』


その淡々とした四宮の声が、静かな店内に響き渡った。

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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー`*)後に活躍してもらいますね!!笑 (2019年9月17日 15時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです! (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います!楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・`*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです! (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(* ̄ー ̄) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年6月15日 23時

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